

ニューヨークには何店舗もある大型書店、バーンズ&ノーブル。ニューヨーカーを対象にして行った
「出会いの場所」のベスト・スポットにも選ばれたこの書店には、スターバックス・コーヒーのカフェや、店舗によってはイベント用スペースまで店内にあって、いつもたくさんの方々でにぎわってます。

そんなバーンズで、週末、遭遇したユニークなイベント風景。たくさんの方々が集まったホールのステージの上には10代の子ども達。詩の朗読や、哲学的なテーマを表現した演劇などを披露してくれます。
これはいったい何なの?と思って聞いてみると、Columbia Secondary Schoolという学校の一種の発表会なんだとか。あら、面白い。普通の本屋さんで、無料で一般公開されてる学校のイベントって聞いたことないです。
後で、Columbia Secondary Schoolについて調べてみたら面白い事実を発見!この学校は、ニューヨーク市の教育担当部(New York City Department of Education)と地域コミュニティ、そして、コロンビア大学(私立大学です)が協力して、2007年の秋にスタートしたばかりの新しい中高一貫教育の公立の学校なんですよ。
特に、数学、科学、エンジニアリングに力を入れているそうですが、それ以外の教育についてもどんどん新しいことに挑戦してるみたい。高校2年生からは、なんと、コロンビア大学の一部の授業を無料で受講できて、ちゃんと単位ももらえるんだとか!これはお得ですねー。
しかも、それどころかColumbia Secondary Schoolの先生も、コロンビア大学大学院の授業を一部無料で受講できたり、ジムなどの施設も使用できるのだそうです。すごーい!アイビー・リーグ (Ivy League)の8校のうちの1つの、あのコロンビア大学ですよ。こりゃ、優秀な先生が集結しそうです。また、中学、高校の先生がコロンビア大学院の学生っていう状況、生徒にもかなり良い影響を与えるんじゃないでしょうか。
書店で一般公開の発表会を開催してるのも、新しい教育スタイルの一環なのでしょう。とにかく昨年スタートしたばかりで、他にもこれまでの常識に縛られないユニークな特色がたくさんあるんですけど、ご興味のある方、っていうか、日本で教育に携わっている方は是非この学校のホームページをチェックして頂けたらなと思います。もうトップページからして、情報公開のレベルやら教育のクオリティの高さなどが伝わってきて驚きますよ。
情報満載のトップページ〔ご参考〕
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www.columbiasecondary.org(公式サイト)
ホームページのトップにある"News and Upcoming Events"のところに、先生が学生にしたスピーチの内容とか掲載されてるんですけど、そのタイトルが"Reflections on Diversity"(多様性について考える)とかなってます。テーマ設定も内容も素晴らしい!教育の大切さはどんどん大きくなってますからね。トップレベルの私立大学が、地域コミュニティや地方自治体と協力して、子ども達のためにこういう新しい教育機関をつくっちゃうっていうっていうケース、日本でも今後出てきたりするのかも?
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