広島で平和活動をされている方から素敵な写真を送って頂きました。NPO団体「
子どもの未来と平和を考える会」の林さんは、地元の消防団にも所属。毎年8/6、広島の平和祈念式典の日に、地元の小中学生と一緒に作った灯ろうで『灯ろう流し』を行っています。
灯ろうに込められているのは、亡くなられた方々への追悼の念と平和への祈り。その思いは今、国境をこえてニューヨークへ林さんの手によって届けられるようになりました。
林さん、ニューヨークの9/11の慰霊祭に広島で作ったその灯ろうのいくつかを持参してるんですよ。4年前からのことだそうです。
ハドソン川で灯ろう流しを行ったり、グランド・ゼロ付近で灯ろうのディスプレイをされたり、ニューヨークの日本人学校に平和学習の講師として招かれたり、2年前からは、ニューヨーク市消防局が主催する慰霊祭に、広島市民代表として正式参加されるようになりました。
今年の9/11の写真をメールで送って頂いたので、今日はその一部をご紹介させて頂きます。
りばてぃ様
NPO子どもの未来と平和を考える会の林です。
(中略)
9.11の日はハドソン川での灯ろう流しを済ませ、9時過ぎにグラウンド・ゼロへとうろう流しで知り合ったNY在住の日本人の女性と向かったのですが、いつも私たちがディスプレイしていた場所が無くなっており、必死で場所を探したところグランド・ゼロの側にある消防署横の通りにディスプレイができそうな場所を見つけ、署員さんに話をして置かせていただきました。
そこにはいつものようにたくさんの慰霊の花やメッセージが置かれていました。
その中に私たちの灯ろうも置かせていただいたのですが、灯ろうを並べているときに一人の女性が英語で「すてきな灯ろうをありがとう。彼らは日本から来てくれているのよ。」と言っているのが聞こえてきました。
てっきり私はさっき知り合った女性が説明をしてくれてるのだと思って振り返ると、その方は2年前にお会いした9.11に消防士の息子さんを亡くされた女性でした。
その方とは少しお話をしてすぐにお別れしたのですが、11時をまわりそろそろ帰ろうかと支度を始めたところへ今度は2年前にお会いした別のご遺族が来られて、私たちを見つけるなりハグと感謝の言葉の連続で、結局12時前までこのご遺族といろんな話で盛り上がってしまいました。
次の日には今年から広島の中学生と交流を始める日本人学校へ平和学習の一環の講師(?)としてお邪魔いたしました。また、ここでも日本の子どもとは違う日本人の子ども達と接することができ、非常に刺激になりました。
私達の活動は本当に草の根の活動で知っている人が限られているかもしれませんが、続けられる限りは頑張っていきたいなと誓いを新たにさせられた今回の活動でした。今回は残念ながらりばてぃさんにはお会いすることが叶いませんでしたが、メールを通してでも私達の活動を知っていただければそれで十分かなと思っています。
長々と書いてしまいましたことをお詫びするとともに、これからも楽しいブログが拝見できることを願っております。日々お忙しいとは存じますが、健康には留意されお過ごしくださいますように。
特定非営利活動法人子どもの未来と平和を考える会
事務局長 林 俊雄 ニューヨーク市消防局の慰霊祭にて(一番左が林さん)グランド・ゼロに隣接する消防署横にて〔ご参考情報〕
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子どもの未来と平和を考える会(公式サイト)
「すてきな灯ろうをありがとう。彼らは日本から来てくれているのよ。」の場面を想像したら、なんだか涙が溢れて止まらなくなりました。悲しみの涙じゃないし、うれし涙でもない・・・、こういう感覚って何なのでしょう。人の心の美しさ、優しさ、強さ。言葉では説明できない感覚です。林さん、素晴らしい写真とメールを本当にどうもありがとうございます。今年はちょうど出張が重なってしまいましたが、来年はお会いできると良いですね。
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