誰かのために生きるとき、人はもっと幸せになれる Project 10^100

もうすでにご存知の方も多いと思いますが、Googleが10周年を記念して、先月9月24日から「できるだけ多くの人を助け、世界を変える」アイデアを募集してます。その名も、Project 10^100（10 to the 100th）っていうプロジェクト。選ばれた５つのアイデアにGoogleは、1,000万ドルの資金を提供します。

すごいですねー。よっぽど素晴らしいアイデアを考えないといけないのかな、と思うところですが、申し込みフォームはこの金額出すのにこれで大丈夫？ってくらい極めてシンプル。おおざっぱな内容しか書けません。

プロジェクトの紹介ビデオを見ると、水くみの桶を手で押して転がせるようにしたっていう実際に役立っているアイデアをアニメで紹介してました。要するに、ちょっとしたアイデアでも、たくさんの人たちを助けることができればOKっていうことなのかも？

また、「Why this project?」（なぜこのプロジェクトなの？）のページを見たら、こんな理由が明記されてました。まったくその通りだと思いますので、ちょっとご紹介します。

"new studies are reinforcing the simple wisdom that beyond a certain very basic level of material wealth, the only thing that increases individual happiness over time is helping other people."

「最低限の物質的な豊かさを満たしたら、時を経て個人の幸福を増加させる唯一の手段は他の人々を助けることだけだ、というこの単純な知恵を、（複数の）新たな研究が補強し続けてます。」

つまり、「誰かのために生きるとき、人はもっと幸せになれる」っていうメッセージです。うーむ、考えさせられます。その『新たな研究』ってどういう内容なのでしょうね・・・？でも、その『新たな研究』っていうのが何だか分からなくても、このメッセージ、実はニューヨークでは本当にいろんな場面で胸に響いてくるんですよ。

皆さんご存知の通り、これまでうちのブログでご紹介してきたニューヨークの様々なイベントの大半（多分9割以上）も、NPO団体などが主催し、個人や企業などからの寄付金によって運営されてるものばかり。その数、軽く数百件以上はあるでしょう。内容も多種多様です。もちろん、紹介できてないものはその何倍も、何十倍もあるわけで、しかもその数は年々増加傾向にあります。

こうした具体例から考えても、この「誰かのために生きる・・・」っていう知恵は、今後益々こちらに住んでいるまともな大人の方々にとっては非常に当たり前のことになっていくと思います。おそらくこの知恵によって、私たちは言葉や文化や慣習の違いを越え、人種や肌の色に関係なく、同じ人間であることを強く感じられるようになるのかもしれません。


〔ご参考情報〕
・Project 10 to the 100th：申し込み締め切りは10/20まで

まだぼんやりとした感覚ですが、「誰かのために生きる・・・」っていう知恵は、個人をより幸せにするってだけじゃなくて、世界を１つに結びつける大きな力にもなるような気がします。Googleも10周年記念イベントとしてだけじゃなくて、金額少なくてもいいから、毎年これ続けたらいいのにね。

※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。

「人気blogランキング」