そろそろ夏休みシーズン突入。日本では、原油価格の高騰などの影響から、「旅行」を手控える方々が多いそうですが、今日は、旅先としてのニューヨークについて興味深いデータがあるのでご紹介しましょー。
ニューヨーク市の観光を振興するNPO、NYC & Companyのデータによりますと、過去10年ニューヨークを訪れる方々の数はほぼ右肩上がりで増加中(上の棒グラフ)。内訳を国内、海外に分けてみても、どちらも同じような増加傾向です(右の棒グラフ)。
それにしても、よーくこのグラフを見てみると面白いことに気づきませんか?
皆さんご存知のとおり、
2001年9月、あの9・11が起こったわけですが、実は、むしろその後の方がニューヨークを訪れる方々は増えてます。これ、きっと「ニューヨーク復興」のためにって、この街を愛する方々が協力し合った結果じゃないかなぁ・・・。ニューヨークに住んでいる人たちだけじゃなくて、それこそ世界中に住む皆の力があって、それで、実際にニューヨークの魅力がさらにアップしていって、昔よりも多くの方々が訪れるようになったっていう気がします。
ここ数年、無料イベントの数が急増していることとか、社会貢献や地域活性化のための市民運動が毎年増え続けていることとか、治安が良くなったことや緑が多くなったこととか、すべての変化のベースに「ニューヨーク復興」への意識があるのかも。
そして話は変わりますが、もう1つスゴイと思ったのが、最初のグラフの折れ線グラフ(Direct Visitor Spending in NYC)。これは、ニューヨーク市を訪れた方々が直接的に使ったお金の総額。
10年前の1998年に150億ドルほどだったのが、2007年には280億ドル(予測値)へほぼ倍増!日本円で換算すると約3兆円。ニューヨーク市だけの、しかも、Direct Spendingだけでこの数字とは。波及効果とか入れると経済効果はどのくらいなるんでしょう。
〔ご参考〕
・
NYC & Company(統計データのページ)
こうして時系列データを見てみると、ニューヨークの魅力がどーんとパワーアップしてく本当にその真っ最中に、このブログをはじめてたことがよく分かります。どおりで書いても書いても面白いイベントとか出来事が、次々に続々と登場するわけです(笑)。でも、今から思うと、結果的に本当に素晴らしいタイミングでニューヨークを観察しつづけてるわけで、とっても幸運。なんだか運命的なものさえ感じます。
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