SOHOの街角にたくさん貼ってあったカエルのカーミット(Kermit the frog)のポスター。人気子ども向け子供向け教育番組、セサミ・ストリートに登場するマペットです。お喋りが得意で、ちょっとお洒落?そのキャラクター性から、Supremeというお店の広告になったみたい。
よく見てみると、そこらじゅうに同じポスター。でも、キャッチコピーというか文字がぜんぜんないし、セサミ・ストリートを知らないと意味が分からないかも?
映画「スターウォーズ」とかもそうですけど、アメリカ文化の一部になるほど人気が定着した映画やテレビ番組とかって、その決め台詞やキャラクターが日常生活の中にわりと頻繁に出てきますね。特にセサミ・ストリートはその中でも抜群の存在感!
毎年恒例の
サンクス・ギビングのパレードに参加したり、
おもちゃ屋さんにコーナーがあったりするのはもちろん、街角に突然エルモがいることもよくあります。そういえば、クリスマス・イルミネーションの美しい住宅街でサンタさんと一緒にいたのは
トナカイさんじゃなくて、エルモでした(笑)。チビッ子たちも大喜び。すごい人気ですよね。
せっかくなので、セサミ・ストリートについて少し書いてみます。もともとセサミ・ストリートは、1969年11月にスタートした超老舗の子供向け教育番組。家庭環境の恵まれない子ども達の基礎学力向上や、社会の出来事について楽しみながら学べる機会を提供するというミッションです。
それまでこんな子供向け教育番組はなかったこともあって、企画段階では「成功するはずない」という意見が多かったんだとか。
でも、子ども達の反応や感想を反映して番組制作するという手法により、ビッグ・バードなどのキャラクターを生み出し、徐々に人気は高まっていきました。さらに、セサミ・ストリートの趣旨に感銘を受けた有名ミュージシャンや俳優の方々がゲストとして登場するようになったことで大人のファンも増えていったそうです。
今では、アメリカに限らず、世界180カ国で放映中。しかも、各国各地域の子ども達を取り巻く環境にあわせて、番組内容を現地化するようになりました。例えば、東南アジアやアフリカで放映される番組内容は、現地の子ども達の実情にあった内容でなければ、セサミ・ストリートの本来の目的に反すると考えたのです。
米国で制作されたオリジナル番組は既に世界的にブランド価値を持ち、日本でもNHKが英語学習番組として放映し教材販売するなど経済的に成功してたのですが、それを全ていったんゼロに!そして、本当に子ども達のためになる地域に応じた番組作りの道を、セサミ・ストリートは選んだのです。
だから、セサミ・ストリートのユニークなマペット達は、ちょっと変わった動物やモンスターまでいるけれど、そのどれも全てが本当に子ども達の味方なんだよって、こちらの方々には強く受け止められているのです。なお、セサミ・ストリートの制作&著作権管理をしているのは、「セサミ・ワークショップ(Sesame Workshop)」という非営利団体。グッズ販売やキャラクター使用料による売り上げも、世界中の子ども達のために使われる仕組みになっています。
〔ご参考〕
・
Sesame Workshop(公式サイト)
アメリカ文化の一部となってるセサミ・ストリートですが、世界の無形文化財になってもいいんじゃないでしょうか。今回、改めて色々と調べてみて、子どもも大人も誰もがセサミを愛する理由がとてもよく分かりました。それにしても、これだけスゴイ番組を作ってるのが非営利団体ってどこまで素晴らしいんでしょうか。"Sesame Street of the people, by the people, for the people..."って感じ。
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