先進国に住む私たちは「水」なんてあって当たり前のものと考えがちです。でも、全世界を見ると、安全な飲み水を確保できない人々の数は、10億人以上。
水が飲めないために、今でも約15秒に1人の割合で幼い子ども達が亡くなっているんです。1日あたりに換算すると、約6,000人・・・。もちろん、この子ども達には何の罪も、責任もありません。
なんとかこの子ども達を助けられないのか・・・。そんな思いから、国連とユニセフが協力して定めた日、それが
ワールド・ウォーター・デー(World Water Day)です。
3月22日。この日、世界中の国連加盟国では、主に市民ボランティアによって、水の問題に関する啓蒙活動や募金活動が行われます。
ニューヨークでも色んなイベントが予定されてますが、特に有名なのは「Tap Project」。これはワールド・ウォーター・デー関連では世界最大規模の募金イベント。ユニセフUSAの主導のもと、なぜかニューヨークからはじまって、全米、全世界へと普及しているイベントです。期間は、今度の日曜日(3月16日)から1週間。
期間中、この活動に参加するニューヨーク市内の飲食店では、普段は無料のコップ1杯の普通の水が1ドルになり、その売り上げがそのまま募金にまわります。
「えっ、たった1ドル?!」なんて思いがちですが、その1ドルで途上国の子ども1人の40日分の安全な飲み水を確保できる資金になるんですよ。
世界を見渡すと、想像を絶する過酷な環境で生きている方々は決して少なくありません。水すらも飲めない、しかも、毎日こんなにたくさんの子ども達が命を落としていくという現実。
このプロジェクトには、一般市民はもちろん、著名人、シェフ、ライター、ブランド店、メディア各社などたっくさんの方々が共感し、社会貢献活動が非常に盛んなニューヨークでも極めて多くの支持を集めています。5分ほどと短めですが、ユニセフが作った「Tap Project」の紹介ビデオがありますので、是非、ご覧になってみてください。この活動に関わる人々の気持ちが伝わってきて胸が熱くなります。そう遠くない未来の人間社会のあるべき姿、その手がかりがここにあるのかもしれません。
〔ご参考情報〕
・
World Water Day(
EventページにJAPANが昨年も今年もなくてちょっと残念です)
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Tap Project
この話題、昨年もうちのブログでご紹介しているのですが、さっきGoogleで「ワールド・ウォーター・デー」を検索したら、トップページに表示される日本語サイトで取り上げてるのはたった2つしかありませんでした(あとはウォーター・ワールドとかまったく別のものでした)。ブログやホームページをお持ちの方々は、ぜひ今年はこの話題を取り上げてください。お願いします。水の問題だけじゃなくて、人間の持つ善意の素晴らしさとか、市民活動の大切さとか、世界の中の日本とか、いろんなことを考える機会になる気がします。
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