
最近、日本のテレビでは、深夜番組がゴールデン・タイムに移ることがニュースになったりしてますが、アメリカではテレビ番組になったラジオ番組があります。番組名は、「
From the Top: Live From Carnegie Hall」。いつの話かっていうと、昨年2007年から。今どき、ラジオからテレビになっちゃう番組なんて、珍しいと思います。

番組内容は、8~18歳までの主にクラシック・ミュージックを演奏する小さな音楽家さん達をゲストに迎え、彼らの日常生活(学校や自宅や地域コミュニティ活動)やリハーサル風景を紹介した後、演奏を披露してもらうというもの。普通のコンサートで演奏だけ聴くよりも、背景にあるストーリーを知ってる分、彼らの音楽がよりいっそう心に響いてくるっていう、素敵な構成になってます。
しかも、番組収録会場は名前のとおり、あのカーネギー・ホール。子どもって言っても、全米屈指の演奏家たちにとって相応しい場ということなんでしょう。そして、希望者は抽選で観覧もできます。しかも、チケットは無料。

・・・というわけで、さっそく観覧にいってみました。所要時間は、一回の収録で番組二回分を収録するので、だいたい2~3時間。演奏とインタビューの撮影がメインですが、子ども達の日常生活のシーン(事前に撮影し編集が済んだもの)も、大きなスクリーンに映し出されて会場で見れるので、生放送のような感じ。これだと、かなり楽しめます。
番組がずっと続いて、カーネギー・ホールでの収録も続けていってくれると嬉しいですね。観覧のお申し込みは、まず公式サイトから事前に登録し、後日、抽選にあたった人にメールが届くという仕組みで非常に簡単です。ただし、普通のコンサートと違ってテレビの番組収録なので、スタッフの方々の説明や指示を確実に理解できる英語力はないと困るというか、会場にいる皆さんにご迷惑をかけてしまうかもしれないのでご注意ください。なお、次回のカーネギー・ホールでの収録は3月18日、20日、21日です。

〔ご参考情報〕
・
From the Top: Live From Carnegie Hall:PBS(TV局)の番組紹介ページ、
紹介ビデオも。
・
From the Top.org:運営組織となるNPOの公式サイト
もともとあったラジオ番組は今でも続いていて、どちらもその企画・運営組織は、From the Topという名前のNPO団体のようです。このNPOは、音楽やアートに真剣に取り組む若者達を応援するためにできた組織で、活動費は寄付金で賄われているんだとか。おそらく、ラジオもテレビも局側からの企画じゃなくて、専門の組織が最初から主導してるんでしょう。こういったユニークな企画が生み出されるのも納得です。興味深い現象ですね。
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