
先週金曜日のニューヨーク・タイムズに大手ニュース会社4社が、インターネット上の広告販売をはじめるという
記事が載っていました。
Google、MicrosoftやYahooなどの独壇場となっているインターネット広告市場に挑もうというわけです。4社とは、the Tribune Company、the Gannett Company、the Hearst Corporation、そして、The New York Times Company。でも、世間の反応は、結局、技術力がない旧態依然の体制では勝ち目はないだろうという見方が大半。新聞社はこれからどうするのだろう?なんて考えてたら、1週間も経たないうちに今度は日本のニュースでこんなの見つけました。以下、産経新聞の記事より抜粋です。
電通が20日発表した平成19年の日本の広告費調査によると、パソコンや携帯電話を使ったインターネット広告費は前年比24・4%増の6003億円で、主要メディアのうち雑誌(4585億円)を抜いてテレビ、新聞に次ぐ「第3の広告媒体」に躍り出たことが分かった。ネット広告は不振にあえぐ新聞などの既存メディアを尻目に“独り勝ち”の様相を強めており、20年も2けた台の成長が見込まれ、国内広告市場を牽引(けんいん)する見通しだ。
日本では、インターネット広告費が雑誌を抜いて、テレビ、新聞に次ぐ「第三の広告媒体」となったそうです。日米問わず、インターネット広告市場は拡大中ってことみたい。しかも、かなり勢いがあるらしいです。
単年度だけじゃ全体像がよく見えないので、時系列データを見てみましょう。

すごいです。他と比較すると、インターネット広告費だけどんどん成長してるのが一目瞭然。っていうか、これってこのままいったらどうなるんでしょう??気になったので、ちょっと将来予測してみました。

予測は、マイナス成長の4大メディアを横ばいと仮定し、24~27%増加と急成長中のインターネットを保守的な成長率(15%)で計算しても、3年後には新聞とほぼ並びます。ちなみに、計算方式が改定されてるので単純比較は難しいところですが、ラジオを超えた2004年からの成長スピードでも、だいたい『3年で倍以上』の規模に成長してます。
広告媒体も、その価値(効果)が世間に認められれば認められるほど広告が増えたり、単価が上がるはずなので、新聞を超えたらまた数年で倍増ってこともありえるかも。そうなると、そう遠くない将来、更にインターネットがテレビを追い抜きます。多分、ラジオやテレビが普及しはじめた時(=ビジネスとして成立しはじめた時)と同じように、今後数年間というのは、私たちのライフスタイルが結構変わる時期なのかもしれません。本格的なパラダイム・シフトが訪れる予兆ありです。
ニューヨーク情報ではありませんが、とても気になったので書いてみました。小売業全体の売上げに対するEコマースの売上げ比較なんか見ると、ネットの存在感とか影響力ってまだまだかなとか思ってたんですけど、広告市場に限定するとインターネットの存在感はすごいですね。
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