人気ブロードウェイ・ミュージカルの"
Wicked"(ウィキッド)。魔女の女の子が主人公のお話ということで、ハロウィンを祝ってニューヨーク市にプレゼントしたのは、小さな公園。日曜日には"
Wicked Day"というオープニング・イベントが開催されました。場所は、なんと150丁目のブロードウェイとアムステルダム・アベニューの間。ハーレムよりも北に位置する住宅街、特に何もない普通のアパートとアパートの間です。
公園前の道にはステージや様々なアトラクション。ハロウィンならではの
コスチューム・コンテストや、出演者の方々によるライブ・パフォーマンスまで。 公園内には"Wicked"ならではのデザイン・ワーク。観光地でも何でもないこの場所で、ここまでやっちゃうなんてスゴイ。
今回のイベントの共同主催団体はNew York Restoration Project (NYRP)。1955年に設立した老舗のNPOで、もう50年以上もニューヨークの美化や緑化の活動を行ってます。創設者兼代表はBette Midlerさん。ニューヨーク在住の女優(アカデミー賞ノミネート、トニー賞、エミー賞受賞)兼、歌手(4度のグラミー賞)の方。
この日はご本人もご登場してお礼のスピーチ。Midlerさん曰く、NYRPができた当時のニューヨークは緑が少なく、街ももっと汚かったんですって。今では信じられませんが、彼女たちの活動への理解も低かったそうです・・・。第二次大戦の10年後の時代のことですから、今とはだいぶ事情が違ったのでしょうね。
この日、"Wicked"の主人公、エルファバ役の方(LISA BRESCIAさん)が歌ってくれた劇中曲は"
Wizard and I"。Midlerさんのスピーチはこの歌に込められたメッセージを受けたものになってました。エルファバは、顔が緑色だからという理由で、周りの人たちに相手にされない孤独な魔法使いの女の子。ある日、皆が尊敬する魔法使いから招待状が届いて会いに行くことに・・・。"
Wizard and I"は、そのときの気持ちをうたった歌なのですが、どうやら単純に歌詞どおりの意味だけじゃないみたいです。
文字通りの歌詞は、「憧れの魔法使い(The Wizard)に会えれば素晴らしいことがある!」っていう内容。でも、それだけじゃなくて、『
たとえ、周りの人たちに理解されなくても自分の可能性を伸ばしていけば、夢を叶えられるかもしれない』という
希望をうたった歌のようにも感じられます。それか、『自分らしく生きていこう!』という勇気の歌、とか。特に、最後の
"Unlimited. My future is unlimited, and I've just had a vision・・・"から後が素晴らしい。とても感動的でした。以下、"Wicked Day"公式サイト内にあるこのライブの様子をビデオで見れるページをリンクしときます。
〔ご参考URL〕
・
WICKED DAY - THE WIZARD AND I :公式サイトのビデオのページ。
LISAさん、希望いっぱいの表現力が素晴らしいです
"Wicked"は「オズの魔法使い」のサイドストーリーと説明されてます。どおりで意味が深いはずですね。他にもいろいろ盛りだくさんだったんですけど、この1曲がとても心に残りました。歌詞の内容というか、THE WIZARD AND IのTHE WIZARDを他のものに置き換えるといろんなメッセージを感じられると思います。
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