セントラルパークにある、たっくさんの木製ベンチ。日頃、当たり前のように使ってますが、公園内ではどこに行っても気軽に座れるベンチが用意されてます。すごく便利で気がきいてるって感じ。それもそのはず、セントラルパーク内には9,000個以上のベンチがあるんだとか。
これだけ大きな公園だとその維持管理もとても大変。さらにベンチまでいつも綺麗にするなんて、ニューヨークの人達はよほど公園が好きなんですね。そもそもベンチはオプションというか、なくたっていいわけですし。でも、そのわりにエリアに応じて、雰囲気の良いデザインになってたり、こだわりのあるベンチも少なくありません。
いったいどうやって資金繰りしてるんだろう?ちょっと不思議に思って調べてみたら、このベンチのための素晴らしいプログラムを発見しました。その名も、Adopt-A-Benchプログラム。ベンチをAdoptする?!「子どもをAdoptする」というと「養子にする」という意味ですので、公園のベンチの場合は・・・?そうなんですね。ベンチの維持管理費はニューヨーク市民からの寄付で成り立ってるんです。
ベンチをよく見ると、背もたれの部分に金属のプレートが埋め込まれていることに気づきます。このプレートがついているのがAdoptされたベンチ。プレートには様々なメッセージが・・・。
例えば、
We dedicate this bench to our beloved son-in-law.
Loving husband, father and son.
私たちはこのベンチを最愛なる義理の息子に捧ぐ
愛情深い夫、父、そして息子へ
He loved this park and us
彼はこの公園と私達を愛した
In love with Central Park
セントラルパークを愛して
Will you marry me
僕と結婚して下さい
亡くなられた方がかつて愛したベンチに、あるいはプロポーズした思い出のベンチになど、様々な方々の様々な思いが込められたプレートの数々。寄付は1口7,500ドルからだそうです。
〔ご参考情報〕
・
http://www.centralparknyc.org/about/about-cpc/womens-committee/adopt-a-bench.html:Adopt-A-Benchプログラム紹介ページ(セントラルパーク公式HP内)
特別なベンチになると寄付金は1口2万5千ドルにもなるそうです。決して安くありません。いったいどのくらいの寄付金が集まったのかなと思ったら、これまでに3,000個のベンチがAdoptされたそうです。そるすると1口7,500ドルだとしても22.5百万ドル。素晴らしいですね。この制度、今ではセントラルパークに限らず、ニューヨークにある公園ではどこでもやってるんだそうです。
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