2007年秋のニューヨークで、歴史に残るパブリック・アートの一大プロジェクトが進行中です。芸術としてだけでなく、教育やクリエイティブ・セラピーとして、学校や病院など地元ニューヨークの子ども達を中心に2万3千人を超える人々がすでに参加!
どんなパブリック・アートかと言うと、
「喜び」、「人生(命)」、「美」、「直感」をシンボル化した
『お花の絵』を描く、というもの。キャンバスとなるパネルは防水シールになってて、子ども達が描いた作品は、後日、ニューヨークの街中を走るイエロー・キャブなどに貼られます。なので、プロジェクトの名前は、
Garden in Transit(交通の中にあるお庭)。
参加している子ども達の中には、病院に入院し、重病を患っている子達も少なくありません。自分の作品がニューヨークの街の中を走りまわり、多くの方々を楽しませ、喜ばせることができる・・・。素晴らしい!以前、ご紹介した「
生きている証の展覧会」を思い出しますね。
こういったプロジェクトの目的が共感を呼び、今回は、ニューヨーク市、学校・病院関係者、タクシー業界など
、まさに街をあげてこのプロジェクトに協力することになりました。主催者というか発起人は、もともと重病を患っていたり、身体にハンディキャップを持つ子ども達にアートを通じてクリエイティブ・セラピーを行う団体としてはじまったNPO団体で、その名も、
Portraits of Hope(希望の肖像画)。これまた素晴らしいネーミングですね。
これまでに飛行船や飛行機、カーレースの車や巨大なビルなどに子ども達の描いた『お花の絵』を貼り付ける活動を各地で展開してますが、今回の
Garden in Transitのような大掛かりなものは初の試み。でも、NY市に話を持っていったら大歓迎。ブルンバーグ市長は、昨年セントラルパークで行われたパブリック・アート・イベントのThe Gates(世界的に有名なアーティストによるもの)を持ち出して、それに匹敵するとまで記者会見で言ってました。
(公式サイトでは募金も受付中)
〔ご参考情報〕
・
Garden in Transit(Portraits of Hope公式サイト内のコーナー)
~なんと、テーマソング("
Let's Celebrate New York")まであります。
このお花、よーく見ると色を塗った子の名前も。手が動かない子は足で、手も足も動かない子は口に筆を加えて描きました。パブリック・アートはそれを見る人々に様々なインスピレーションやモーティベーションを与えてくれるものですが、そういう意味ではあのThe Gatesに匹敵するどころか、こっちの方が何万倍も素晴らしいと思います。
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