史上最多の広告ページを獲得したファッション雑誌、Vogueの9月号。先週から本屋さんに並んでます。かなり分厚く、全部で840ページのうち727ページ(全体の87%)が広告。
もともと春と秋のニューヨーク・ファッション・ウィーク直前の特集号は、ファッション業界各社が競って広告を出稿する場として有名なのですが、今年は前年比で100ページ以上も広告が増加。表紙にも、“EXTRA-EXTRA LARGE! Our Biggest Issue Ever”と書かれてるほど。ヴォーグの出版ディレクターさん曰く、
"more than 85 percent of Vogue readers said the ads in Vogue’s September issues define the overall tone of the magazine. “It’s our Super Bowl,” he said."(和 訳)
「ヴォーグ読者の85%以上が、9月号の広告は雑誌全体のトーンを決めてると言っています。私達のスーパー・ボール(米国テレビ業界で一番広告料金が高いアメフトの試合)なのです。」
飛躍の要因はヴォーグのウェブサイト、
ShopVogue.com。ヴォーグ9月号への広告出稿にはウェブサイト上での広告もパッケージ化されてるんだとか。
ウェブサイトではいくつものビデオを放映中。その「番組」内容は、ファッション広告制作の裏舞台のドキュメンタリー(Behind The Lens)や、ファッションショーの様子などさまざま。ファッションに興味を持つ人々の間ではかなりの注目度なのだそうです。
ところで、このShopVogue.comはその名前に反して販売目的のウェブサイトではありません。サイトを通じて広告主のサイトへ行き商品を購買することもできますが、ヴォーグは一切その売り上げからフィーを取らない方式。ヴォーグの出版ディレクターさんが「オンラインでグッズを販売するビジネスはやりたくない。我々はブランディング・ビジネスなのです。」と断言するほど。雑誌と同様、ブランディング広告にかなりのこだわりがあるんですね。
実際、ヴォーグ9月号を見てみると、確かにこれでもか!というほどのブランディグ広告。727ページもの広告は、力作が多くて、まるでアートブックか写真集って感じになってます。
ファッション関連広告の祭典みたいな感じです。全部で何社あるんでしょうね?これだけ広告があってもフリーペーパーみたいに雑誌が無料になることはなくて、お値段は4ドル99セント。広告の売り上げだけじゃなくて、雑誌販売からの売り上げも相当なものになると思います。
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