ハドソン・リバーに浮かぶ荷船、サイエンス・バージ(Science Barge)。これは、環境保護活動をするNPO(New York Sun Works)が、今年の春から秋にかけてオープンしている最先端科学を結集した自給自足できる都市型農園(sustainable urban farm)。
小さな船の上に搭載した太陽光発電用のパネルや風力発電のための風車、バイオ燃料によるディーゼルで電力は完全に自給自足。温室の中にも最先端技術が取り入れられていて、土の代わりに特殊な素材を使用したり、海水成分などから抽出した環境にやさしい肥料を使ったり、水を循環させることで、限られた資源で農産物がつくれるのだとか。
未来の農園って感じですね。もし、この温室のシステムを5,000ヘクタール(東京ドーム1,070個分)くらいどこかに作ることができれば、ニューヨークのような大都市でもみんなが食べていけるだけの農産物を生産できるんだそうです。
普段は農業関係者の方々などの視察や勉強会にのみ対応してるそうですが、一般向けのサイエンス・バージ・ツアーもやってます。参加料は無料。月曜日を除く平日の4時からと、週末の11時、12時、3時、4時から開始。だいたい30分~1時間くらいかけて、ここの設備や目的について、結構、サイエンティフィックな内容をかなり詳しく説明してくれます。ツアーの最後にはこの温室で育った野菜のお土産も。トマトとかきゅうりとかですが、極めてクオリティの高いオーガニック野菜って感じで、お味はとても美味しいです。
(ご参考URL)
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http://nysunworks.org/
~ニューヨーク・サン・ワークス(NPO)の公式サイト
この船の甲板の材料やベンチなどもリサイクル製品を使ってるとか、環境保護団体らしい細かいこだわりがいろいろありました。あと、自動的に太陽をおいかけるという高性能ソーラーパワー用パネルの説明のときに、どこのメーカーが作ったのか聞いたら日本のシャープの製品でした。このサイエンスバージのこと、シャープの方々はご存知なのかな?
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