数々のアート作品が街中に散らばる街、ニューヨーク。これまでも様々なストリート・アートをご紹介してきましたが、今回、とても興味深いものを発見しました。路上に面した壁全面に続いていく年表のようなポスター?壁1面では足りずに角を曲がって続いてます。上の方には看板までついてて、"CREATIVE TIME"(クリエイティブ・タイム)だって。何これ、作品のタイトル?
よく見てみると、70年代、80年代・・・、00年代、と年代別になっていて、どうやら本当に年表みたい。何かの宣伝ポスターではないようです。それぞれ年代ごとに、ちゃんとニューヨークに登場したパブリック・アート作品が紹介されてます。副題もあって、"33 years of public art in New York City"(ニューヨーク市の33年間のパブリックアート)とのこと!すんごいですね、これ。
これも一種のストリート・アート?でも、こんなに長くてちゃんとした年表でアートって、しかも、普通の道にいきなりポーンと貼ってあるし、本当にニューヨークって何でもあり(笑)。
このポスターの仕掛人は、パブリックアートを振興するニューヨークのNPO団体。さっきの看板、クリエイティブ・タイムってのが団体名なんですね。このNPO、本当にクリエイティブ。なんと、この年表ポスターの最後部、
『未来』を暗示する位置にコメント欄まで用意してあって、自由に好きなことを描けるようになってます。
また、ところどころ年表の合間に、意味があるんだか無いんだか、ワケわからない指示が書かれてたり。たとえば、"TAKE ONE"とか。テイク・ワンって、テイク・ツー、スリーとか続いていく映画の撮影のときの用語のこと?でも、"TAKE ONE"しかないし、違うみたい。微妙に意味ありげにフリーペーパーの箱が"TAKE ONE"の文字の真下に置いてあるし、もしかして、このフリーペーパーを1つもってけって意味??そんなわけないよねー、じゃ、やっぱり「(この作品の中から)1つ選べ」って意味・・・?とかなんとか、とにかく知的好奇心をビシビシ刺激してくれるポスターでした。素晴らしい!
Tribute in Light: Conceived by a creative team including artists Julian La Verdiere and Paul Myoda/ World Finanial Center, 2002-2007
〔ご参考URL〕
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www.creativetime.org:クリエイティブ・タイムの公式サイト
知的好奇心を刺激してくれるものに遭遇すると、本当に嬉しいですね。それにしてもニューヨークにはこんなNPO団体もあったとは!今回、初めて知りましたが、どおりで次から次にたくさんのパブリック・アートが登場するわけです。
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