街角の公衆電話機の横で見つけたポスター。"The classrooms of New York City are wonderfully diverse."(ニューヨーク市のクラスルームは素晴らしく多様です。)というキャッチ・コピーの下には、女性の先生と元気な子ども達。
何のポスターだか分かりますか?
新しいミュージカルとかドラマの宣伝かと思ったら、実はコレ、小学校の先生を募集する広告ポスター。しかも、私立じゃなくて公立小学校の先生ですよ。日本の感覚からすると、珍しいというか不思議な感じすらしますが、ニューヨークでは「公立小学校の先生募集広告」を結構頻繁に目にします。
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TEACH NYC"なんて名前の公式サイトまであって、先生になりたい人がWebサイト上から申請できるのは当たり前で、教員資格がない人が先生になる方法や、海外から来た外国人がニューヨーク市の先生になる方法などについても情報満載。おまけに"Meet a Teacher"というコーナーでは、実際に公立小学校で先生をしている方々の体験談(実名、写真付き!)まで読めるようになってます。
小学校の先生が書いた体験談なんてどんな内容なんだろう?って思って読んでみると、これがかなり熱い内容のものが多いんです。良いのがいっぱいあるんですけど、1つだけご紹介しておきます。他もだいたいみんなこんな感じです。
"If you teach in the burbs there are a ton of things you're going to miss out on, but most notable is the fire, pure and simple.
When you work in New York, you work in a school where the pace of your class mimics the pace of the city. Nowhere in the world will you see the fire that these kids have, especially when they find something they can sink their teeth into. That passion is contagious and is passed on to me. It makes me hungry to help them keep those fires lit."
(和訳)
「田舎で教えてたら、やり残すことが山ほどありますよ。でも、(ニューヨークの小学校について)最も注目すべきなのは、(子ども達が持つ)『炎』ですね、純粋に単純に言ったらね。
ニューヨークで働くってのは、この街のペースを真似た(速い)ペースの教室で働くってこと。世界中のどこを探しても、ここの子ども達が持ってる『炎』を見ることなんてないでしょうね。特に、熱中してるときはそう。子ども達の情熱は伝染していく性質があって、私にも伝わってくるんですよ。そういうときは、彼らがその『炎』を燃やし続けていけるよう手伝いたくてウズウズしてきます。」
こういう広告、面白いなーと思います。小学校ではどうなのかよく知りませんが、大学とかだと一般企業で働いている方も学校で教えることって珍しくないんですよ。それも兼業する人も普通にいるくらいです。専門の内容によっては、実社会で結果を残してる人からの方が学ぶことが多いですし、当然といえば当然ですよね。しかし、それにしてもニューヨークでは小学生でも情熱の『炎』がメラメラと燃え上がってるわけですね。なんか妙に納得しました(笑)。
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