先週末、病院から出れないほどの重病を患う子ども達が制作したアート作品を集めた展覧会がありました。場所は、リンカーン・センター内の建物の地下ロビー。入場料は無料です。
主催者は、ArtWorks(アート・ワークス)という2002年に設立された基金。絵画だけでなく、パフォーミングアートなども含め、病気の子ども達の芸術作品(=生きている証)を一人でも多くの方々に見て頂こうという趣旨のもと、支援活動を行っています。
また、こうした展示会などを通じて、経済的な理由から十分な治療を受けられない子ども達のための募金も同時に進めているそうです。
皆さんにとって芸術って何でしょうか?明確な答えなんてないのかもしれません。でも、私たちは芸術に触れることで、笑顔になれたり、涙したり、勇気がわいたり、時には生きることの意味を考えさせられることすらあるように感じます。作品を通じて、アーティストがそのとき抱いていた気持ちを感じ取ることも少なくありません。
重病を患う子ども達の作品にも、彼らなりの思いが込められています。自分の命がもう長くはないと知りながら、このアート作品を描いた子もいます。
この展覧会では、それぞれの作品の下に、作品タイトル、作者名、小さなアーティスト達の紹介文が書き添えられ、作品が描かれた背景に思いを巡らすこともできます。
9歳で4度目の移植を受けた子。白血病と闘う6歳の子。重度の喘息を患う7歳の子・・・。読んでるだけで胸が締め付けられるほどの病状の数々。でも、そんな彼らが描いた作品には、輝く太陽や、自然の緑や、青い海などがいっぱい出てくるんです。人々はみんな笑顔で、大好きなお母さんやお父さん、それに兄弟姉妹、お友達の看護婦さんが登場している作品もありました。草木まで笑顔だったり。せっかくですので、いくつか作品をご紹介します。
"My Stay in the Hospital"
"My House"
"I Love My Sister"
〔ご参考URL〕
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http://www.artworksfoundation.org(公式サイト)
この子ども達の絵を見ていたら、ふとアレックス・レモネードのお話を思い出しました。1歳になる前に小児癌になった女の子のお話です。幼くして死と向き合っている彼らの生き方は、どうしてこんなにも前向きなのでしょう。
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