
お散歩の途中でひときわ大きなギャラリー・スペースを発見しました。高い天井、広い室内。見たことないくらい美しい写真がいくつか展示されています。一番奥に長いカウンター?更に、コンピューターが何個も置いてある小部屋も・・・。ん?
これはただのギャラリーじゃないかも?と思ってよく見てみると、Duggalという名前と簡単な説明が書いてあります。何やらここDuggalは、写真関連(現像、加工、印刷など)の総合サービスを提供する老舗のお店(40年の歴史!)らしく、しかも、ハイエンドのプロ向け、ということでニューヨークはもちろん、全米、あるいは世界的に有名なんだそうです。

実は、マンハッタンの5~6アベニュー間の20丁目を中心とした周辺は、フォトグラフィー・ディストリクト(photography district:写真地区)と呼ばれるエリアで、1980年代頃までは世界的に注目される写真家や撮影スタジオで大変賑わっていたんだそうです。地価高騰やコンピューター化の影響などにより今ではずいぶん変わってしまったそうですが、その当時の面影を残すお店の1つが、ここ、Duggalとのこと。営業時間は年中無休の24時間、スタッフ総員200名!というからすごいですね。
Duggalの主なクライアントには、ロバート・キャパらが設立した世界に名高いフォトジャーナリスト(報道写真家)の集団、マグナム・フォト(Magnum Photos)や、グッゲンハイム美術館なども含まれてるそうで、他にもハイクオリティな写真を掲載する雑誌、バス車体やショーウィンドウ用の巨大な写真広告、美術館やギャラリーでの展示作品などを多数手がけているんだとか。難しい技術的な話はよく分かりませんが、世界で初めてRGBスキャンニングや電子レタッチングを取り入れたとか、そういう話題には事欠かないお店のようです。

難しい話は別にして、ここのギャラリーは一般の方でも無料で入場できるので機会があったら一度寄ってみるといいかもしれません。Duggalギャラリーは、その建築的なデザイン性と機能性でも世界的に有名なのだそうです。
〔ご参考情報〕
Duggal
住所:29 W 23rd St New York, NY 10010
電話番号:(212) 924-8100
www.duggal.com(公式サイト)
ギャラリーに展示してある写真は、Duggalがサポートしている有望な若手写真家の作品で販売もしています。しかも、作品が売れた場合、売上げの100%がちゃんとその写真家のもとに渡される仕組みなんですって!さらにこのギャラリーはチャリティーイベントの会場として貸出しもしてるそうで、過去2年ではthe Breast Cancer Research Foundation and the American Red Cross. がイベントを開催したそうです。やっぱり、ここはただのギャラリーじゃありませんね。色んな意味で素晴らしいです。
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