

何枚ものタイルがついている駐車場のフェンス。その中央には"TILES FOR AMERICA"の文字。この無数のタイルは、あの9・11の後にこの場所につけられました。亡くなられた方に向けたものや、世界平和を願うものなど、様々なメッセージが記されています。
場所は、グリニッジ・ビレッジ、7th AveとGreenwich Aveの交差点。グランドゼロからは少し距離があります。あの当時を伝えるものが少しずつ消えていくなか、ここのタイルは今も残っているどころかその数は見るたびに増えていってるみたい???どこかの組織が管理しているのかな?と思ってよく見てみると、このタイルを売っているお店の情報を見つけました。"Would you like to add a tile to this memorial?" (この記念碑にあなたのタイルも加えませんか?) とのメッセージが添えられています。

そのお店の名前は、"OUR NAME IS MUD"(直訳:私たちの名前は土です)。
このお店では、自分で陶器に絵を描いて、焼いてもらって、オリジナルのマグカップ、お皿、タイルなどを作れるという陶器屋さん。マンハッタン内には数店舗あって、このフェンスのすぐ横、Greenwich Ave沿いにもありますよ。手書きのカップなどが目を引くので、すぐに分かると思います。
以前から、このお店は価格設定がわりと高目なのに、店名が"OUR NAME IS MUD"というのは、ちょっとミスマッチだなって思っていたんですけど、なんと!ついこないだからお店の名前を変えました。新しい名前は、
"MAKE"(直訳:作る)。ホームページのURL(
makemeaning.com)から察すると、「何か特別な意味を込めた物を売るお店(≒手作りの陶器屋さん)」ということなのでしょう。ホームページ上には、"make memories"、"make art"、"make time for family"、"make new friends"という感じで、"Make meaning"以外の"MAKE"の用例?も書いてありました。こっちの方が"OUR NAME IS MUD"よりもずっと明確にお店の存在意義やコンセプトが伝わってくる気がしますね。5月21日(日)にはグランド・再オープニング・イベントを店内で行うそうです。
〔ご参考URL〕
・
Make(公式HP)
Greenwich Village Store
59 Greenwich Avenue New York, NY 10014
(212) 647-7899
Saturday – Wednesday 10am to 7pm
Thursday & Friday 10am to 10pm (adults only after 6pm)
★ここのお店は閉まってしまいました。マンハッタン内にいくつか店舗があるので、そちらへどうぞ。
フェンスにつけるタイルは、スモールサイズで20ドルくらいだったかと思います。絵を描き終わったら釜で焼いてくれるんですけど、出来上がるまでは1時間くらいかかるそうです。手間も、お金も、時間もかかってしまいますが、だからこそMAKE MEANINGというわけですね♪
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