

SOHOとかビレッジ辺りだとレンガ造りの3~4階建くらいの建物が多いんですけど、ニューヨークと言えばやっぱり高層ビルの立ち並ぶ摩天楼ってイメージですよね。特にミッドタウンからアッパーサイドのエリアでは、今でも建設中の高層ビルを沢山見かけます。
こういう高層ビルの建設現場は、たいていどこでも木製のパネルのようなもので囲まれてます。そして、通常、このパネルのストリートに面した部分には広告用ポスターが貼られることが多いのですが、ポートオーソリティ・バスターミナルの向かいで現在建設中のビルを取り囲んでいるパネルは、まるで「写真ギャラリー」状態!これこそまさに街角ギャラリーって感じです。
しかもですね、その写真は全てこの建設現場で撮影されたものになってます。だから多くの被写体は建設現場で実際に働いている作業員の方々。真剣な顔つきで働いている姿が中心ですが、同僚と笑顔で肩を組んでいるものまでありました。それにしても、カッコ良いシーンが多いです。

この「写真ギャラリー」、誰の発案なのか分かりませんが、とても素晴らしい発想だなぁと感心してしまいました。簡単にぱっと思いつくだけで2つの効果がありそうです。
1つ目は、このビルの周辺の人々への効果。近代的な高層ビルって、やっぱり建物そのものだけ見るとどうしても冷たい印象受けますよね。テナントが入ってお店とか出来ると雰囲気も変わっていくと思いますが、できたばっかりのビルはやっぱり人間味が感じられないでしょう。でも、そのビルの建設に一生懸命頑張っている人たちの様子をこういうふうに写真を通じて見せて頂くと、なんだか少し身近に思えてくるような気がします。
2つ目は、ここで働く作業員の方々に対する効果。職場を取り囲むパネルに自分達の勇姿があんなにかっこよく飾られていたら、そりゃぁモチベーションあがると思いますよー。日本の建設現場でよく見る「ヘルメットを着用しましょう」とか「安全第一」のような標語的なものは外から全然見えません。多分、このパネルの向こうにはあるんだと思いますが外から見て目立つ位置にそんな標語は見あたらないんですよ。でも、そんな標語よりこんな素敵な「写真ギャラリー」の方が、作業員の方々も気合を入れて仕事にむかうんじゃないかなぁって思いました。
下の写真なんか、写っている作業員の方を知っている女性からのメッセージ(I love you)が書き込まれていて、とても微笑ましいですよね♪「安全第一」とかの標語の100万倍は効果ありそうです(笑)
そういえば、こちらの電力会社のConEdisonって会社の広告も、働く人たちの姿だったりします。日本だと代表的なキャラクターは、デンコちゃんでしたっけ?いろんな意味で、全然違う表現方法でとても興味深いと思います。建設現場の壁にこういう写真をポスターにして貼るっていう発想は、事故防止や作業の効率化にも効果があるかもしれませんので、日本の建設会社の方も試しに取り入れてみては如何でしょうね。鉄骨減らしてコストをセーブするよりずっといいと思いますよん。
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