ニューヨークには数多くのパフォーミング・アートのイベントがあるのですが、昨夜、土曜日の夜見てきたものは、今まで観た中でも一番ユニークで大規模でした。Ａｇｏｒａと題されたこのショーでは、ブルックリンのウィリアムズ・バーグにある廃墟となった巨大なプール！をステージに、総勢何十名ものダンサー（子どもまでいます）が登場し、様々なダンスを次々に披露します。
なんてったってプールですから、舞台裏にある楽屋から登場するなんてことはできません。ダンサーの皆さんはプールサイドからジャンプしてプールに入り、そのままパフォーマンスに入るんです。また、そのプールサイドには観客も座っています。パフォーマンスの途中、ダンサーがこっちに向かって走ってきたなぁ～って思ったら、そのまま私達のすぐ横に「失礼！」なんていいながら上ってきたり、着替え出したり！
ステージがあまりに広いので、いくつものパフォーマンスが別々に同時進行するのも楽しいところです。観客の皆さんはあっちをみたりこっちを見たり、みんなキョロキョロしながら「おっ！今度はあっちに何か面白そうなのが出てきたぞー！！！」なんて感じなんです。花火大会みたいな雰囲気って言ったら分かりやすいでしょうか？最後のエンディングでは、ダンサーたちがステージ中央に集まって、観客をプール内に誘い出し、みんなプールの中に降りていって一緒にコラボレーション！巨大なプールを走り回っていたダンサーたちの息づかい、そして充実感たっぷりの笑顔を間近に観ることができます。すごいパワー！そしてパッション！鳥肌が立ってくるほどでした。
このショーは、9月13日～24日までの予定でしたが好評につき10月1日まで延長されています。昨夜もなんと2,000人以上の観客がきてました！普段は立ち入り禁止の廃墟となったプールがかなりいい雰囲気をかもし出しておりまして、アーティスティックな刺激たっぷり！クリエイティブなお仕事に携わっている方は、是非、一度ご覧になるといいと思いますよー。いかにもニューヨークらしいイベントの１つです。
〔ご参考情報〕
主催したＮＰＯ（ＳＥＮＳ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ）のＨＰ：ネットで事前にチケットをご購入すると割引料金になります。
座席はパイプ椅子の席、プールサイドに座る、立ち見から選べます（チケット料金が違います）。プールサイドがオススメ！でも、2時間くらい座ることになりますので、下に敷くことのできる雑誌などもってくると良いと思います。
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