SOHOの街角で見つけた落書きに、”Make Art Not War”(戦争ではなく芸術をつくろう)のメッセージ。以前から思っていたけど、ニューヨークの街のあちこちで平和へのメッセージを目にします。自転車に”This bike is against the oil war”(この自転車は石油戦争に反対します=だからガソリンで動く自動車には乗らないよ?!)と書かれたプレートがついていることも。
イラク戦争中だから特にそうなっているということだけではありません。それよりもずっと前のベトナム戦争の頃から、ニューヨークでは戦争に反対し平和を訴えるメッセージが街の中に存在しているようです。
これって何故でしょうか?もちろん、世界中どこに行っても戦争に反対する活動はあると思いますが、ニューヨークほど街に自然に溶け込んでいる場所はないような気がします。やはり、世界各国、各地から人々が集まっている街だからでしょうか。実際に戦場となっていたる国々やその近隣諸国からいらしている方々もいるはずです。戦争状態とまでならなくても、冷戦の時代のいわゆる東側諸国から亡命してきた方々や、それに近い形で渡米してきた方々も少なくはないでしょう。自分がそうでなくても、身近な知人や友人にそういった境遇の方がいるという方となると結構多いのかもしれません。そういえば国連本部もニューヨークにあります。
こういった国際都市としての環境の中で、芸術性のある表現方法で平和の重要性を訴え続けてきた方の中の代表者的存在がOno Yokoさんです。Ono Yokoさんはこれまでに何度もタイムズ・スクエアの巨大ビルボードやニューヨーク・タイムズの一面広告を使って、平和へのメッセージを伝え続けています。ジョン・レノンさんが生きていた頃から続いている平和のメッセージの数々。この1つ1つの活動は小さな影響力かもしれませんが、その積み重ねがニューヨークに住む人々の心に大きな影響を与えているのかもしれません。今日は最後に彼女のメッセージの一部をご紹介しておきます。"War is over"(戦争は終わりだ)、"Imagine all the people living life in peace"(すべての人々が平和に生きる状態を想像してごらん)、"Give peace a chance"(平和にチャンスをあげよう)など、このどれもがジョン・レノンさんの歌をベースにしたものとなっています。
どんなに平和になっても、今この瞬間も戦争が起こっているという事実から目をそむけない人々がこの街には住んでいるように感じます。こうした平和へのメッセージを伝え続けるOno Yokoさんのような日本人女性がいることによって、どれだけ多くの方々の心に勇気や希望をあたえることになったかとか、日本人全体に対する良いイメージが育まれたかとか考えてみると、私ももっと色々なことができるような気持ちになってきます。平和へのメッセージってことだけじゃなくて。※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。「人気blogランキング」