
以前にも「
ニューヨークの落書きアート」というタイトルで、路上の壁に書かれたいわゆるグラフティ・アート(スプレーで描く絵)をご紹介したことがありましたが、今日は、もはや落書とは呼べない路上の壁画?!を見つけました。
場所は、Lower East SideのStanton St.とEldridge St.の交差点の北西コーナーにあるフェンスに囲まれた駐車場の中。フェンスが閉まっていると近くに行って見ることはできませんが、かなり大きいので見つけることは簡単です。
どんな絵なのかというと、6人の男女の顔。しかも、かなり濃いキャラクターばかりを実写的に描いています。ちらっと見ただけだと映画か何かの写真のポスターと間違えるほどの出来栄えですが、ペイントで壁に書かれた絵でした。これは何か意味があるに違いないっ!と思い、Googleで色々と調べてみたのですが、誰が描いたものか、どうしてここに描かれているのか、何も分かりません。よく絵を見てみると、一応、セリフのようなフレーズが書き添えてありました。文法的におかしなものもあったりして意味深です。次のような内容です。
①Don't compare me to another
(私を他の人と比較するな)
②I learn I go to school
(私は学ぶ 学校へ行く)
③I am quiet. I Don't really say nuttin'
(私は無口だ 本当に何も言わない)
④I just to myself. What people think about me is whatever
(ただ自分らしくいるだけ。他人が私について思うことは何だっていい)

少し補足しますと、③の"nuttin'"は、"nothing"のこと。④の"I just to myself"は、"I am just to be myself"の意味かなと勝手に単語を補ってみました。どうやら、これらのフレーズの冒頭、左上のコーナーにTo representとあることから、これらのフレーズの意味を人のキャラクターや表情で表現してみたということなのかもしれません。
おそらく、左の2人の男性が「私を他の人と比較するな」、一番右の男性とその隣の女性が「ただ自分らしくいるだけ。他人が私について思うことは何だっていい」、そして、中央左の女性が「私は学ぶ 学校へ行く」で、中央右の男性が、「私は無口だ 本当に何も言わない」になっているみたいです。この4つのフレーズのうち、①と④には通じるものを感じられますが、②と③があるため、全体として何のメッセージになっているのか分かりません。アートだから意味はないのかもしれませんが、怖いくらいな迫力満点の絵が普通の街角にポツーンとある状況からして、妙に気になります。
とにかくパワー溢れる絵で、こんな普通の街角に潜んでいるのはもったいない気がしました。美術館に行ったって、これほど心に何か残る絵なんてないかもしれません。写真で見るより、実際にご覧になって頂きたいニューヨーク・シーンの1つです。
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