『日本の「蒸発」：なぜ消えることを選ぶ人がいるのか？』by フランス24（仏国営放送） : ニューヨークの遊び方

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『日本の「蒸発」：なぜ消えることを選ぶ人がいるのか？』by フランス24（仏国営放送）

前回の続きで、6月23日付で公開されたフランスの国営放送、フランス24による以下のドキュメンタリー番組：

Japan's 'evaporated': Why do some people choose to disappear? • FRANCE 24 English
（日本の「蒸発」：なぜ消えることを選ぶ人がいるのか？- フランス24)

その中から、特に気になった部分について見て参りましょう。

まず、興味深いのが、10:14～にご登場する日本通のジャーナリスト、ジェイク・エーデルスタイン（Jake Adelstein、本名：Joshua Adelstein）さん。

このテーマで、フランスの国営放送の取材に応じ、前回もお伝えしたように「日本には、失踪・蒸発する人々のための本もあるんですよー」っていうシーンで：

”生きろ！逃げろ！第二の人生を始めよう”

・・・と書かれている本を紹介しちゃうお方ですので、いったい何者なのだろう？と思って調べてみると、米国ミズーリ州出身のユダヤ系アメリカ人のジャーナリストさんで、1988年に渡日し上智大学で日本文学を専攻し、1992年から外国人初の読売新聞の記者になられた人物、とのこと。すごーい。

有名なお方なので、Wikipediaにもジェイク・エーデルスタインさんの日本語の紹介ページがありますし、あと、公式ツイッター(https://twitter.com/jakeadelstein)のプロフィールには：

Investigative journalist, Zen Buddhist Priest, Paladin. Social Justice Ninja SJN. Author of #TokyoVice 調査報道記者・禅僧

って書いてあります。

「調査報道記者」（Investigative journalist）とか、「禅宗の僧侶」（Zen Buddhist Priest）は分かりますが、「社会正義の忍者、ソーシャル・ジャスティス忍者、略して、SJN」（Social Justice Ninja）って何でしょう？:）　

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https://twitter.com/jakeadelstein
一応、上智大学のOBですが、自称禅僧で忍者30年以上、東京にご在住とのこと

えーと、それで本題の「なぜ、日本では失踪・蒸発する人々が年間9万人近くもいるのか？」について、見て参りましょう。

以下、その理由について説明するナレーションです：

11:02～ Many people disappear to escape the pressures of jappanese society which frowns on failure and traditionally puts group Harmony above indivisual happiness.

多くの人々は、失敗を嫌い、伝統的に個人の幸福よりも集団の調和を優先する日本の社会の圧力から逃れるために姿を消す。

続いて、ジェイクさんのコメント：

11:12～ In Japan people have a hard time living with shame. Japan is not very forgiving. Rather than live with same, our debt, people would prefer to choose leaving everything behind and vanishing, and starting over. And some of thme do quite well or they prefer to leave this world behind and kill themselves. I'd obviously advocate vanishing over suicide any day of the week, and two of these books are very much on that theme... like don't kill yourself. Vanish. Start again.

日本では人々は恥を忍んで生きることが難しいのです。日本は、寛容ではありません。借金（訳者注：実際のお金だけじゃなく、社会的な何かしらの負債や、いじめの問題とかも含め）を背負って生きるよりも、すべてを捨てて消え去り、再出発することを選ぶのです。そして、そのうちの何人かはうまくいくし、あるいはこの世を捨てて自殺することを選びます。私は明らかに、自殺よりも消えることを勧めたいのです。この本のうち2冊は、まさにそのテーマ（生きろ！）について書かれています。消えて、もう一度始めよう、ということです。