
----------------------------------------
お菓子、レストラン、セレブに続いて、短期間での変動がさらに大きそうな、インフルエンサー(Top Influencers)。
冒頭の図は、アメリカの10代に人気のインフルエンサーのランキング上位5位を、2022年春、2022年秋、2023年春の3期分、時系列で比較したもの。
前回は、セレブの方のランキングにはまったく出てこないのに、インフルエンサーのランキングには、2022年春、2022年秋、2023年春の3期にわたってトップ5入りしている
Emma Chamberlain(エマ・チェンバレン)さんについて、どのような人物なのか、詳しくプロフィールを見て参りました。
まぁ、要するに、このエマさんは、今のアメリカを代表する最も人気のあるインフルエンサーということなので。
さてところで、エマさん以外にも「セレブの方のランキングには出てこないのにインフルエンサーのランキングには入ってる」人は、他にも数人います。
目立つところから、まず、半年ほど前、2022年秋のランキングに急に登場して1位(2023年春も2位)になっている
Andrew Tate(アンドリュー・テイト)さん。
日本の皆さんは、「誰それ?」、「初めて聞いたよ」という方も多いでしょう。
しかし、アメリカやイギリスでは、このテイト氏は、その毒舌というか、その超右翼的な発言や女性差別発言により、わりと結構、大きな社会問題を巻き起こしている要注意人物。
その肩書は、一応、元キックボクサーですが、そんなキャリアうんぬんよりも、彼の悪質な発言が彼を有名にしたようです。
2023年2月2日付の英国紙ガーディアンの報道によると、テイト氏はイギリスの10代の少年たちの間で人気があり、彼らは彼のフレーズや哲学を模倣しているとのこと。さらに、「英国のほぼすべての親」が彼のことを聞いたことがあり、親や学校の教師は、テイト氏が少年たちに女性差別的で攻撃的な行動をとらせる影響を与えていると懸念を示しているそうです。
さらに、2023年2月16日付の英国紙インディペンデントの報道によると、Hope not Hateが行った2023年の調査では、イギリスでは16~17歳の少年の10人に8人がテイトのコンテンツを消費したことがある、とのこと。さらに、イギリスの16~24歳の男性の45%が彼を肯定的に捉えているのに対し、イギリスの16~17歳の女性で彼を肯定的に捉えているのはわずか1%。ほぼゼロ。
どうやら、普通、まともな人間なら絶対に口にしないような極端なことを言う人物が世間の注目を集める・・・という、そういう現象のようです。うーむ。
なお、
Wikipediaの彼のページを見てみると、現在、英語を含め48言語に翻訳されたページがあり、その段階で、14言語しかなかった前回の
Emma Chamberlain(エマ・チェンバレン)さんの3倍以上の影響力がある・・・とも言えるでしょう。ただし、日本語のページはありません。そういう意味では、その程度の影響力しかない、たいしたことないインフルエンサーとも言えます。
それにしてもまぁ、でも、今の時代でも、イギリスで『女性蔑視などの差別発言する人が支持を得る』みたいな現象が起こっているなんて、ちょっと意外です。階級社会の闇は思いのほか根深いってこと?
当然、各種ソーシャル・メディアで、彼のアカウントはバンされまくっておりまして、たぶん、早々にその存在も消えるのでは・・・。いや、案外、こういうタイプは消えないのかも?
どうなんでしょうね? そういう意味でも、注目の人物です。
(ご参考)
04/04/2023 | 10:00:00 AM
【"Taking Stock with Teens surver" by Piper Sandler特集】
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。