ChatGPT他、便利なAIツール特集の途中ですが、ここでちょっと『アメリカの底力』を感じさせるページを見ておきたいと思います。
まぁ、要するに、非営利団体であるCode.orgへ寄付をしている企業や個人の方々に感謝を示し、その名前を列挙しているページなのですが、これが、すごいことになっているんですよー。
なにしろ、冒頭のスクリーンショットをご覧のとおり、寄付をしてくれている企業や個人の寄付金額は、まず、300万ドル超(1ドル=135円換算で、約4億円)が、Amazon、Microsoft、匿名(Anonymousは匿名という意味です、4億円も寄付しているのに匿名なんです)の3社だけで約12億円。
さらに、100万ドル超(1億3,500万円)の寄付をしてくれている企業や個人が、Ballmer Group、Coinbase、Google、Vista、Charlie Lee、匿名で、その合計金額は、約8億1千万円。
ここまでで、寄付金額は、すでに20億円を超えちゃうのです。
10年ほど前、このブログでCode.orgをご紹介したとき(突如、アメリカでプログラミング教育促進運動が拡大?! Code.org)は、まだCode.orgができて数か月しか経っていなかったということもあり、これほど多額の寄付が集まっていなかったですし、その後、集まるかどうかもよく分からなかったのですが、これだけの支持を得られるように立派に成長しておりまして、まぁ、お見事。
本当に、よくぞここまですくすくと育っていて、この手の非営利団体を作るときの優れた模範になる、と言ってよいでしょう。
あと、それだけ、プログラミングやコンピューター・サイエンスの教育の重要性が、アメリカでは世間によく認知されている、とも言えるでしょうね。時代の追い風もあったと言いますか・・・。
でも、それにしても、こういうの見ると、時間の経過をひしひしと感じます。それから、さすがアメリカだなぁ・・・というか、アメリカっぽいというか。そうそう、これこそ、『アメリカの底力』じゃないかなって思うのです。
だって、もう10年も前にCode.orgをご紹介しまして、その後、うちのブログ以外でも、Code.orgの存在を日本に伝えるメディアの報道とかも、たぶん、きっと、いろいろ沢山あったでしょうけれど、現在にいたるまで、日本で(というか、たぶん、世界の他の国でも?)、このCode.org的なものは生まれてきてないじゃないですか。
このCode.org的なもの、つまり、非営利団体が、これだけの巨額の寄付を集められて、誰でも無料でプログラミングやコンピューター・サイエンスを学べる機会を提供するっていう、夢みたいな話を実現してるのって、めちゃめちゃすごくないですか?
しかも、Code.orgだけじゃないのです。
その直前にご紹介したカーン・アカデミーだってそう。まったく同じように、非営利団体で、多額の寄付を集めて、誰でも無料で基本的な教育を学べる機会を提供してます。
こういう組織がアメリカにはいーっぱいある。
カーン・アカデミーも公式サイト(https://www.khanacademy.org/parent)の下部で主なサポーターを紹介してますそう言えば、カーン・アカデミーも、今から10年以上前の2012年10月にうちのブログでは紹介してますが、その後、日本で同じようなサイトが作られる気配も、カーン・アカデミーと連携してその内容を日本語化する動きなども感じられません。なんで?
こういう日米間の違いって、いったい何が原因なのでしょう?
そして、非営利団体が、めちゃめちゃ多額の寄付を集めて、より良い社会を作るためにみんなのためになることをどんどん進めていく、こういう『アメリカの底力』を感じさせる活動は、どこから生まれてくるの? 何がもとなの?
少子高齢化が進み、地方の過疎化も進む日本にとって、今こそ、この『アメリカの底力』から学ぶべきことが少なからずあるような気がするんですけど・・・。
そもそも、どうでもいい事件、事故ばっかり報じて、この手のリアルなアメリカ社会の情報(特に、日本に取り入れたらものすごく役に立ちそうな仕組みとか、考え方とか)が、日本国内であまり取り上げられていないっていうのも、大問題な気もします。
えーと、あと、Code.orgのサポーターというかスポンサーになられている企業や個人の方々は、Code.orgの重要性をよーく理解しているのは当然のこととして、例えば、暗号資産の販売所のCoinbaseとか、ある意味、今の時代を象徴しているとも言えるでしょうし、今後、5年、10年後になるとまたその顔ぶれもガラリと変わっているかもしれません。
歴史的な資料としての価値もでてくるかもしれませんので、以下、そんなCode.orgのサポーターのページを保存しておきます。
〔ご参考〕
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