
日本人なら誰だって戦争なんて早く終わりにしたいって、思うじゃないですか。
ところが、国連総会で開戦から1年を迎えた『ウクライナでの戦争の即時終結』を求めても、戦争は終わりません。それどころか『ウクライナでの戦争の即時終結』を求める国連での決議に対して、棄権したり、反対する国まであるのです。
In Favour(賛成)141、Against(反対)7、Abstention(棄権)32
もちろん、賛成が141ヵ国で大多数なのですけど、反対が7ヵ国(当事者のロシアのほか、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、シリア)、そして、棄権が32ヵ国(中国、インド、南アフリカ、等)も。
ちなみに、国連でのロシア非難決議では、常に、反対、そして、棄権する国が出てます
しかも、アフリカ諸国は、多くが棄権
なんで?
「複雑な状況を善悪二元論にしないで」と主張する国があるとか(だからと言って武力で隣国を侵略して良いなんてことには絶対にならないと思います)、いろいろ理由はあるようですが、最近、よく耳にするのが、この広い世界では、実は、「民主主義よりも権威主義や独裁主義の国の方がずっと多い」という説。
"人口で見ても、民主主義を享受する割合は2017年の50%を頂点に下落し、2021年では世界人口(78.6億人)のうち、23億人(29%)に下がっている。"
で、ふと気になったのが、「そもそも民主主義って何だっけ?」ってこと。
それでなんとなく「民主主義」について、改めて調べてみたりしていたら、今って便利な時代になったもので、YouTubeの方で、以下のような興味深い動画がオススメとして出てきたんですよー。
井沢元彦さん曰く:
一番大切なのは平等。「みんな平等」という考え方や価値観が共有された国じゃないと、民主主義が生まれないし、育たない。欧米が民主主義なのは、キリスト教などの影響で「(神の前では)みんな平等」ということになっているから。権威主義国家や独裁国家には、それがない。
特に、中国は、「世の中は平等ではなく、一部の優れた人々が統治した方がより良い社会になる」という儒教の教えが強すぎて、しかも、それは一部の特権階級が統治する共産党政権にとって好都合なので、いつまで経っても民主主義が育たないし、育つワケがない
…っていうのです。
ちなみに、井沢元彦さん曰く:
日本では、江戸時代の身分制度が明治維新により崩壊し、天皇陛下の他の人々は「みんな平等」になった
…とのこと。うーむ。日本で「みんな平等」になったのって、そんな近年のことなのでしょうか?
深く研究しているワケではないので間違っているかもしれませんし、確かに、日本という1つの国家全体じゃなかったと思いますが、日本の歴史上、もっとずっと遥か前から「みんな平等」という考え方は、いろいろなかたちで、いろいろな地域に、あるにはあったような気がします。
たぶん、日本史に詳しい人なら、いくつもその例を挙げられるのではないでしょうか?
一応、1つだけ、パッと思いついた例だけ挙げておきますと、日蓮(1222~1282年)が説いた法華経などいかがでしょう?
当時は、鎌倉時代。男性優位の封建社会では、仏教の教えの中にも、女性を差別する考え方が定着(バラモン教の権威主義の影響もあったとのこと)。そんな中、法華経(仏教の中でも原始仏教に近い教えで、男女平等について説いていたもの)の教えを広めた日蓮は、女性信者を多く受け入れ、差別を受けた女性たちを励ましたそうです。
なお、日蓮の教えは、自分がより良い生き方をすることを一番に掲げておりまして、そのために自分を大切にすること、また、自分を大切にするためにも自分と同じように他人も大切にしなさいと説いているんですって。
もし、井沢元彦さんの指摘が正しければ、この日蓮の法華経が広まった地域では、他の地域よりも「みんな平等」という意識や、考え方や、価値観などが少なからず根付いていたりして、民主主義が生まれやすかったり、育ちやすかったりするのかな?
第3回 女性たちの心に寄り添う
日蓮は、当時弱い立場にあった女性たち一人ひとりにも深く寄り添っていく。夫や子供を失って悲しみにくれる女性には、大いなる自然の運航を譬えにした心深く届く言葉で励まし、不浄のものとして差別され自己卑下しがちな女性たちに対しては、法華経に説かれる「女人成仏」の原理を丁寧に説明して、女性こそ最も救われるべき存在だと力づける。日蓮の手紙には、弱い立場、差別される立場の人たちに徹底的に寄り添う温かい言葉に溢れているのだ。第三回は、日蓮が女性たちの心に寄り添った手紙を通して、弱い立場の人々に寄り添うことの大切さを考える。
の動画を、以下、ご参考まで。
平等って当たり前じゃないんですね
〔ご参考〕
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