米国最大規模の小売業界の展示会、『NRF Retail Big Show 2023』特集。
前回は、ニューヨークにある12もの人気高級レストランを束ねるユニオン・スクエア・ホスピタリティ・グループ(Union Square Hospitality Group 、以下、USHG)による、データの活用に関するとても学びの多い講演の様子をお届けしましたが、最先端トレンドとか最新テクノロジー…、特に、データの活用方法について考える際、『高級』(ラグジュアリー)ブランドの動向は、結構、重要かも?
高級百貨店を傘下に持つニーマン・マーカス・グループ(Neiman Marcus Group、NMG)のジェフロイ・ファン・レムドンク(Geoffroy van Raemdonck)CEOは、今回の『NRFビッグ・ショー』の講演:
…におきまして、ニーマン・マーカスでは「2%の顧客が収益の40%を生み出し、そのロイヤルティ層は年間平均25回買い物をし、27,000ドルを消費している。」と述べ、データを蓄積することで、その顧客が訪れるたびにサービスを進化させる、よりカスタマイズされた接客の重要性について指摘。
特に、ラグジュアリーという「感動」を売る高級専門店では、顧客との「関係性」が重要になるとのこと。ヴァン・レームドンク氏曰く「私たちは、最終的に顧客生涯価値を高めるために、私たちと関わりを持ち、その関係を築く可能性のある少数の顧客に焦点を当て、時間を費やしています」。
そして、同じことをブランドに対しても行っていて、ニーマン・マーカスでは、老舗、新興を問わず、真のラグジュアリーブランドに焦点を当てており、その結果、「厳選されたわずか20のブランドが、収益全体の50%を生み出している。」とのこと。
また、高級品市場では、複数のチャネルを利用する顧客は、1つのチャネル(実店舗)だけで買い物をする場合に比べて5倍以上も消費するそうです。
なお、この内容は、冒頭のスクリーン・ショットの通り、NRF公式サイト上でも記事になってます。
〔ご参考〕
【NRF Retail Big Show 2023特集】
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