前々回からの続きで『なぜ、アメリカでは、ローカル書店も紙の本も増えるのか?特集』、ニューヨークの名所の1つ、1927年から続く老舗の本屋さん、ストランド・ブックストア(Strand Bookstore)から。
じゃーん、冒頭の写真は、昨年2022年の6月25日、創業95周年をお祝いして、この伝説の書店の店内(正面入り口から入って1階の右奥のスペース)にオープンしました、新しい店内コーヒー・ショップ。
ブルックリン・ロースティング・カンパニー(Brooklyn Roasting Company)って書いてありますが、このコーヒー・ブランドは、2009年に地元ニューヨークのブルックリンで創業し、近年は、最も美味しいコーヒーの1つに選ばれることもある銘柄なのです。
まぁ、このストランドが店内に新たにカフェを入れようってなったら、そりゃ、めちゃめちゃ厳選しますよね。
ちなみに、公式プレスリリースによると、95年もの歴史の中でストランド店内にカフェができるのは、初めての試みなんですって?
この店内カフェ、椅子の席数は3つくらい。しかも、スペースの限られたカウンター席しかありません。でも、その狭さがむしろ良い感じと言いますか、ニューヨークで長年続いている老舗の書店ならではの独特の雰囲気の中、その風情や魅力をたっぷりと味わいながら、美味しいコーヒーをじっくり楽しめるようになってます。そうです、なぜか、ストランドのような老舗の書店で飲むコーヒーは、やはり一味違うのです。
きっと、ニューヨーク好きな皆さんには、思い出に残る体験になること間違いなし?
なお、近年、ニューヨークでは、大手書店チェーンのバーンズ&ノーブル(Barnes & Noble)はもちろん、街角の小さな独立系書店にいたるまで、店内に個性豊かなカフェを持っている書店が増えておりまして、そのような事業形態を『ザ・ブックストア/カフェ・モデル』(The bookstore/cafe model)と呼ばれていたりします。
『ザ・ブックストア/カフェ・モデル』は、本屋さんの店内で美味しいコーヒーやお茶を飲めたり、軽食を食べられるなど、お客さんにメリットや快適さの向上をもたらすだけではなく、書店側にも他店との差別化、集客力や売上の向上などをもたらすため、今後、ますます『ザ・ブックストア/カフェ・モデル』や、そこからさらに発展したかたちを取り入れる本屋さんは、増えていく見込みなのだとか。
ただ本を買うだけならネットで手軽に買えてしまうので、今時、わざわざ本屋さんを訪れる方々は、ただ本を買いに来ているわけではないのです。
思いもよらなかった本や、とびきり美味しいコーヒーやドーナツや、文房具や雑貨、その他、様々なグッズや、さらには、個性豊かな人々との出会い・・・、そうした本屋さんでしか味わえない特別な体験こそが、人々が本屋さんまでやってくる理由や目的になっているのでしょうね。
以下、ご参考まで。
ストランド・ブックストア店頭に、ブルックリン・ロースティング・カンパニー(Brooklyn Roasting Company)のメニュー看板場所は、1階の右奥の小さなスペースにぎわってます3つしかないカウンター席こんな感じでドーナツも売ってます美味しそうちなみに、環境保護を訴えるTreehuggerによる様々なジャンルで最高のコーヒーを選んだ2022年6月1日付の記事:”The Best Fair Trade Coffees for an Ethical Buzz”
「倫理的な口コミを広めるための最高のフェア・トレード・コーヒー」において、ブルックリン・ロースティング・カンパニーは、
総合ベストに選出されております
〔ご参考〕
【なぜ、アメリカでは、ローカル書店も紙の本も増えるのか?特集】
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