「今年2022年、アマゾンは、アマゾンが出していたすべての書店(Amazon bookstores)と4つ星ストア(Amazon 4-star stores)を閉店し、他の物理的な小売と技術提供に集中し、長期的にビジネスを革新し拡大する能力を維持する…」とのことですが、eMarketerによると、アマゾンの本業であるEコマースの売上高の伸びに、これまで見られなかった変化が出てきたみたいです。
この記事によると、eMarketerでは、2010年から世界規模でeコマース関連データのトラッキングを開始しており、昨年までは世界のeコマース売上高の成長率は常に年率20%を超えていたとのこと。コロナ禍の影響もあってか、2021年には、世界のeコマース売上高の成長率は17.1%まで落ちたが、今年2022年、その減速がかなり激しくなるそうです。
なんと、2010年から長らく常に毎年20%を超えていた世界のeコマース売上高の成長率は、今年2022年、わずか9.7%に留まる見込み、とのこと。またその後も2026年まで、世界のeコマース売上高の成長率は、10.4%~8.2%程度で推移するとの予測が出ています(冒頭のグラフ、”Retail Ecommerce Sales Worldwide, 2021-2026”参照)。
eコマースが、小売全体の市場の20%近くを占めるようになって、成長ペースが鈍化してきたということなのでしょうか?
そうなると、実店舗を閉めて既存のビジネス(アマゾンの場合、つまり、eコマース)に集中するのは、成長を促進するという意味では、あまり優れた戦略じゃない気がしますけど、どうなのでしょう?
…って思ってたら、次のようなニュースが:
今までのところアマゾンには、小売店舗運営の強みはないものの、物流に関しては確実に蓄積してきた強みがあるということで、その物流サービスを他の小売業者に提供しようって話です。なるほど。
そういえば、街角でアマゾンの配送トラックを見かける機会も増えた気がしますね。
ところで、一方、2022年の世界の小売業界の売上高は、コロナ禍の影響で2021年に爆発的に伸びた反動が懸念されてましたが、特に悪影響はなく、むしろ、歴史的に見てもかなり高めの4.7%という成長率を記録する見込みだそうです。ご参考まで。
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