前回のポスター広告から、この夏、ニューヨークのSOHO地区にオープンする
「女性博物館」(Museum of Women)について。
- 「女性ホルモンを刺激するカラフルで没入型の12以上の体験型展示」
- 最終的なコンセプトはまだ固まっていないものの「女性に力を与えることをターゲットにした、本当にインタラクティブな展示になる」
- 展示物をデザインするために「素晴らしく、才能ある女性たちの」チームを連れてきた
- 「芸術を利用して、批判的思考や会話を生み出したい」
- 「女性、そして女性であると認識するすべての人が、絆を深め、見聞きし、女性であることの意味を定義するための物理的空間」
…という感じ。
さらに、この「女性博物館」は:
- アイスクリーム博物館(the Museum of Ice Cream)と同じ建物内に作られるということ
- 元々そのアイスクリーム博物館でオペレーション・ディレクター(the Museum of Ice Cream’s former operations director)をしていたエイブリー・リースター(Avery Riester)氏が、立ち上げや運営を指揮しているということ
Women to Get Museum of Ice Cream Treatment 女性(博物館)は、アイスクリーム博物館の治療(待遇、扱い)をうける
[MAY 4, 2022/ Curbed]
場所は、SOHO地区のブロードウェイ沿い、ブルーム通りとグランド通りの間(480 Broadway between Broome and Grand streets)
さてそれで、新たに「女性博物館」がSOHOのブロードウェイ沿いにできると聞いて、ふと思ったのが、2つのトレンド。
1つ目のトレンドは、女性の権利尊重や男女平等などに関する社会的ムーブメントの流れ。
この10年ほどの間、アメリカでは、外見、人種、民族、性別、信仰・価値観などで人を否定しない、人それぞれ体型にも個性があって、それぞれの美しさがあり尊重されるべき…という考え方が、より多くの人々(特に、Z世代など若い世代になればなるほど)に支持され、受け入れられるようになってきておりまして、この「女性博物館」も、そんな時代の流れの一環なのかもしれません。
さらに詳しくは、2014年に国連機関「UN Women」の会合で、当時24歳の若手女優だったエマ・ワトソン(Emma Watson)さんが行った国連史上初となる男女平等を普及するプログラム「HeForShe」の立ち上げを宣言する名スピーチが、ご参考になるでしょう:
その「女性博物館」の一角でエマさんの名スピーチをずっと流し続けていても、いいんじゃない?
そして、2つ目のトレンドは、リテール(小売)業界での『体験』や『エンターテインメント性』の価値が、ますます高まっている…ということ。
インターネットが進化、発展、普及し、あらゆる品物をオンラインで購入可能(モノによっては、家までデリバリーしてくれるオンラインのお店の方が便利)な世の中になってくると、物理的なお店は、わざわざそのお店まで行くだけの特別な価値、例えば、特別な『体験』や『エンターテインメント性』(リテール+エンタメで、リテールテインメントという新語もできてます)が、ますます求められるようになってきて、そうしたニーズを満たす、新しい店舗というか施設が、たぶん、この「女性博物館」(その前からあるアイスクリーム博物館も)なのでしょう。
【女性の博物館、Museum of Women特集】
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