前回に続いて、安倍さんの訃報への世界の反響。
「スーパーマンとサムライとスーパーマリオを同時に体現できる日本のリーダーが他にいるだろうか?」という、ブルームバーグの記事が目に止まりました:
What other Japanese leader could simultaneously embody Superman, a samurai and Super Mario? Fully 15 years ago, Abe pledged to make Japan “a new role model in the international community of the 21st century.” That sounds much less fanciful now than it did then. He undoubtedly leaves a more beautiful Japan behind. But its future feels less secure without him.
スーパーマンとサムライとスーパーマリオを同時に体現できる日本のリーダーが他にいるだろうか?15年前、安倍首相は日本を「21世紀の国際社会における新しいロールモデル」にすると公言した。その時よりも、今の方がずっと奇想天外に聞こえない。安倍首相は、より美しい日本を残していくことは間違いない。しかし、彼がいない日本の未来は、より不確かなものに感じられる。
アベノミクスの3本の矢の説明など日本の状況についてかなり詳しい記事になってますが、これを書いてるのは、Gearoid Reidyさんというブルームバーグ・ニュースの上級編集者さんだそうです。
Gearoid Reidyさんは、日本人でも知らなかったり、よく覚えていないような出来事まで交え、日本の状況を詳しく報じておりまして、例えば、別の記事(Shinzo Abe's Assassination Will Scar Japan Forever、安倍晋三の暗殺は日本に永遠の傷跡を残すだろう)でも、日本の治安に関連して、こんな感じで書いてます:It’s hard to think of a more unexpected place for this to happen: Japan prides itself on being a safe society. The impact of sarin gas attacks on the Tokyo subway by the Aum Shinrikyo cult, nearly 30 years on, still reverberates precisely because such incidents are so rare — shootings in particular. The unsolved 2013 killing of Takayuki Ohigashi, the head of a famous restaurant chain shot outside his company headquarters, still linger in memory. Political assassinations are even more extraordinary: The yakuza-related fatal shooting of the mayor of Nagasaki in 2007 might be the only recent corollary.
これほど予期せぬ事態はないだろう。日本は安全な社会であると自負している。オウム真理教による地下鉄サリン事件の衝撃は、30年近く経った今でも、このような事件、特に発砲事件が少ないからこそ響いているのである。2013年に起きた有名外食チェーン店代表の大東隆行氏が本社の外で撃たれた事件は、いまだに未解決のまま記憶に残っている。政治家の暗殺はさらに異常である。2007年に起きた長崎市長のヤクザによる射殺事件は、その唯一の例かもしれない。
たった1パラグラフで、日本の治安、特に発砲事件の少なさについて、30年近く前のオウム真理教による地下鉄サリン事件など具体的な事例をいくつも挙げ、的確に、客観的に伝えてくれてまして、日本人が読んでも勉強になるかも?日本を担当するブルームバーグ・ニュース上級編集者のGearoid Reidyさん
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