インスタント・デリバリー会社のJokrが米国から事業撤退 : ニューヨークの遊び方

インスタント・デリバリー会社のJokrが米国から事業撤退

昨年７月、ユニオン・スクエア周辺の１４丁目沿いに、「「オンデマンド・グロッサリー・デリバリー」企業（the on-demand grocery delivery startup）の新しいお店というか配送センター（いわゆるダーク・ストア）が続々とできている…とか、その後、それ（インスタント・デリバリー、クイック・デリバリー、インスタント・コマース、クイック・コマース等などいろいろな呼び名がでてきました）が最新トレンドになってるとお伝えしてきました。

関連過去ログ：

■ドイツ生まれの「オンデマンド・グロッサリー・デリバリー」のゴリラス（Gorillas）、NYへ進出 [2021-07-29]
■ニューヨークのデリバリー戦国時代、Gorillas、1520、Fridge No More、JOKR… [2021-07-30]
■ニューヨークが、超高速食料品配達サービスの実験場に [2021-11-29]
■注目の最新小売トレンド、インスタント・コマース（Instant Commerce） [2022-02-22]

ところが、最近、うちのブログでも１４丁目沿いのお店の様子をお届けしましたJOKRが、米国内事業から撤退するとのニュースが!!

Instant delivery firm Jokr leaving US [June 16, 2022/ grocery dive]
インスタント・デリバリー会社のJokrが米国から事業撤退

まぁ、もともとこのJOKRは、ブラジルのサンパウロ、ペルーのリマ、メキシコのメキシコシティなど、南米の主要都市で事業を展開する新興企業で、つい昨年、２０２１年の春にアメリカへ事業を拡大し、ニューヨークに出店してきたばかりの会社ですので、ただでさえ競争が激化してるうえに（しかも、競合他社は、南米よりもサービス精神の進んでるヨーロッパ諸国や、地元NY生まれだったりもします）、４０年ぶりの高水準インフレになってるアメリカでの事業展開は、いったん様子を見ようって話になったみたいです。

なので、このニュース自体に、特に大きな驚きはありません。

ただ、こういうケースは、今後、増えるかもしれませんし、それが積み上がると、結果的に、アメリカの景気が減速（＝加熱したインフレが落ち着く）していくことにもなるのかも？　