たぶん、これもコロナ禍の影響で、新しくはじまった最新トレンドの1つなのでしょう。
世界各地でマリオットやリッツ・カールトンなど様々なブランドのホテルや宿泊施設の運営やフランチャイズを手がけるマリオット・インターナショナル (Marriott International)が、5月16日、Yahoo!の支援を受け、ホスピタリー業界初となる自前のメディア・ネットワークを立ち上げる?!…と
発表し、
ニュースに…:
このMarketing Diveの記事によると:
マーケター向けオムニチャネル・クロスプラットフォーム広告ソリューション(an omnichannel cross-platform ad solution for marketers)
として、このマリオット・メディア・ネットワークを立ち上げて、まずは、米国とカナダの旅行者をターゲットとし、その後、すでに1億6400万人以上もいるマリオットのロイヤリティ・プログラム(the Marriott Bonvoy loyalty program)会員を対象に、グローバルに展開する予定、とのこと。
さらに:
Once fully deployed, the network will carry inventory that spans Marriott’s owned channels, including display, mobile, video, email and digital out-of-home, the latter of which features in-room television and digital screens. The Marriott Media Network is a full-stack collaboration that leverages Yahoo’s sell-side platform (SSP) and demand-side platform (DSP).
このネットワークが完全に展開されると、(オンライン上の)ディスプレイ、モバイル、ビデオ、Eメール、デジタル・アウト・オブ・ホーム(客室内のテレビやデジタルスクリーンが特徴)など、マリオットが所有する様々なチャネルにまたがる広告の機会が提供されることになります。なお、Marriott Media Network は、Yahoo のセルサイド・プラットフォーム(SSP)とデマンドサイド・プラットフォーム(DSP)を活用したフルスタック・コラボレーションになります。
…となるそうです。
また、本業とは別に、インターネット上のウェブサイト、各種SNS、Eメールなどから店舗内のデジタルスクリーンなどを活用し、新たに自前のメディア・ネットワークを立ち上げ、広告収入を獲得しようという動きは、ここ数年、特に、小売業界(有名な例では、Walmart、CVS、Albertsons、Macy’sなどなど)で進んでます。
あと、イギリスのロンドンに本拠地を置く世界最大の広告代理店グループのWPPグループや、フランスのパリに拠点を置き、世界100カ国以上で事業を展開する広告代理店グループのピュブリシス・グループ(仏: Publicis Groupe S.A.)が、リテールメディア関連の投資や提携を増やしているとの報道も、ここ1年ほどの間にチラホラと:
さらに、実際、これまでのところアメリカの小売業界での自前メディアの業績はなかなか好調なようでして、ごくつい最近、5月18日付けのニュースで:
…とのこと。へぇー。
まぁ、でも、確かに、コロナ禍以前から多かったインターネット利用者が、死んじゃうかもしれない、命に関わるっていう、あの深刻なコロナ禍の影響で、ここ数年、強制的に多くの人々に巣ごもり生活が義務付けられたこともあって、オンラインでの売買や、ストリーミング・メディア視聴(
米国ではストリーミング戦争が加熱)や、リモートなんちゃら(例えば、会議、
音楽ライブや音楽教室、
運動ジム、ヨガ、
チーズのテイスティング教室 、等など)ほかインターネットを活用する機会は、爆発的に増加。
新型コロナウィルスと共に生きる『ウィズ・コロナ』という言葉にも、なんとなく表されているような気もしますが、要するに、コロナ禍前後で、多くの人々のライフスタイル、特に、お金や時間の消費の仕方などが変化し、こういう新しい広告メディア・ネットワークが生まれる状況になっている…ということなのでしょう。
それにしても、ホテルがメディアを立ち上げるのって、この後の展開、いろいろ興味深いですよね。
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