
先日、ご紹介したSOHOで偶然見つけた「
路上の写真屋さん」(過去ログ)。彼女の件で、ブログ「
i☆letter」のトガキュウさんから貴重な情報をトラックバックで頂きました。これぞブログの醍醐味ですね。自分で書いた記事は拙くても皆さんから関連情報が寄せられることで、より詳しく、便利な情報になります。トガキュウさん、ありがとー!
さて、その情報ですが、ニューヨーク在住の日本人クリエイターさんたちによって運営しているウェブマガジン、「
N.Y.ニッチ」に彼女を特集した記事が出ているというものです。「ゴッサム アート考現学」というコーナーの最新記事(2005/7/4付)で、タイトルは、『写真家ロッテと彼女の写真』。彼女の名前は、ロッテ・ハンセン(Lotte Hansen)さんで、デンマーク出身とのこと。せっかくですので、この記事を一部ご紹介させて頂きましょう。
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(前略)
ロッテが撮るポートレートには、心の中って、隠せないものなんだなーと思わせるものがある。こんな彼女の写真に惚れ、コレクターになった人は、数え切れないほどいるようだ。
「いつからここで、こんな事やってるの?どうして?」出会った当初、私のぶしつけな質問に、彼女はデンマーク訛の英語で丁寧に答えてくれた。そして以前はブルース・ウェバーという世界的に有名な写真家のアシスタントだった事も教えてくれた。
「ブルースはね、80年代に、美しい男性写真を集中的に撮り始めたの。当時、ホモセクシュアルはまだタブーだった時代で、あえてゲイの男たちをテーマにするなんて、かなり勇気のいる事だったはず。だけど、彼はそれで一躍有名になり、今ではアメリカで最もギャラを稼ぐ写真家の地位を築いたのよ」
彼女がそんなに凄い写真家の元で、キャリアを積んでいた人だなんて、スプリング通りの一般客には知るすべは無い。でも、鋭く見抜く人もいる。グッゲンハイム美術館のあるディレクターや、デザイナー、アーティスト、建築家、アートディラー、フィルム制作者などなど。アートをわかる人々が彼女の作品に魅了され、彼女のアートをサポートし続けている。
「人の真似していたら、写真家として成功しない。
だから私はこうやって、通りで写真を撮り始めたの」
そう言えば、4年前のマンハッタンに、同じ事をしている写真家なんて1人もいなかった。
(後略)
【出典:】N.Y.ニッチ ゴッサム・アート考古学
「No.11 写真家ロッテと彼女の写真」
Text : 高田 みどりさん
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やっぱりスゴイ方だったのですね。こんな身近にいて、しかも写真を撮ってくれてるなんて、かなり嬉しいじゃないですかっ!ぼぉ~っと歩いていたら通り過ぎてしまいそうな街角の小さな写真屋さん。そんなところにこそ、いかにもニューヨークらしい魅力がギッシリと詰っているんですね。それにしても、この記事を書かれた高田みどりさん、ニューヨーク・テイスト出まくり(笑)な会話を聞き出されてて、さすがだなぁと感じました。
「人の真似していたら、写真家として成功しない。だから私はこうやって、通りで写真を撮り始めたの」なんて特にこの街を象徴するようなフレーズです。「誰もやってなかったからやってみた」というフレーズを、私はこの街に来てからいったい何回聞いたことでしょうか!?"Hello How are you?"と同じくらいとまではいかないけれど、こういう会話、相当頻繁に遭遇します。好きです、こういう感じのフレーズ。勇気づけてもらっている感じがして、何か辛いことがあったときとか本当に心に染みて泣きそうになるくらい。多分、この感覚って言葉でいくら説明しても伝わらないものかもしれません。ニューヨークが好きっていう方々の多くは、多かれ少なかれこの言葉にできない目には見えないもの・・・、未知の未来を切り開く力のようなものをこの街で肌で感じたことのある方なんじゃないかなって、思うのですが、いかがでしょうか?
【ご参考情報】
Lotte Hansen(写真家Lotte Hansenさんの公式サイト)
とても嬉しかったせいか、久しぶりに1日2回更新なんてしてしまいました。「NYニッチ」は今回教えて頂いて初めて知りました。NY関連っていろんなサイトがあるんですね。勉強になります。
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