引き続き、世界最大のデジタル技術見本市「CES」から。
”John Deere”の世界初の完全自動運転トラクターに続きまして、普通の一般的な自動車ではありませんが、広い意味での「車」に関連する最先端テクノロジーの世界初の実用例を1つ。
工事現場で使う重機メーカーのボブキャット・カンパニー (Bobcat Company) が、今年のCESで、世界初の電気コンパクト・トラック・ローダー(All-electric compact track loader)を発表!!
それによると、電化したことで部品が50%も⁉減って、構造上、もうオイル漏れとか、パーツの磨耗による故障などが起こらなくなった、とのこと。騒音も軽減され、通常のショベルカーの10分の1に低減。それでいて、パワーはこれまでのディーゼル駆動と遜色がない(作業負荷に応じて、使用する電力を細かく変えることで節電する制御システムを開発)っていう、これまたすごい話になってます。
そんなボブキャット・カンパニーによる必見の今年のCESのプレス・カンファレンスが、コレ:
その肝心の世界初の電気コンパクト・トラック・ローダー、T7Xの発表映像は、
7:27-。
特に、印象的だったのが:
11:03-, The new T7X uses only one quart eco-friendly coolant, compared to 57 gallons of diesel fuel and hydraulic oil. And it's an equivalent model.
(電気で動く)新しいT7Xは、わずか1クォート(0.946リットル)の環境に優しい冷却液しか使用しません。一方、(ディーゼルで動く)同等のモデルのものでは、57ガロン(216リットル)ものディーゼル燃料と油圧オイルが必要になります。
それだけ環境に良い、エコでサステナブルだというお話。
それよりもっと興味深いなと感じたのが、これだけ徹底的にディーゼル駆動と比較しても、電気の方が優れていると断言できるということ。
工事現場で使う重機ですら電化されるということで「電気自動車はパワー不足」みたいな考え方は、もう古いのかも? 日本では今でもよく報道などで見聞きする「ハイブリッドとの併用」みたいなお話もひっくるめて、少なくても今回のCESでは、そういう意見はまったく聞こえてこない印象です。
やはり、この分野、日本だけ取り残されてガラパゴスになっていないか、要注意でしょう。
世界初の電気コンパクト・トラック・ローダー、T7Xの発表映像は、7:27-
〔ご参考〕
■工事現場を変える”Bobcat”の世界初電気コンパクト・トラック・ローダー、T7X
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