
新しい年のはじまりということで、ニューヨークならではの小売業界の最新トレンド情報を1つ。
2021-2022年のホリデー・シーズン、ニューヨークのダウンタウン、グリニッジ・ビレッジ地区(Bank St.と4th St.の交差点)に、なかなか興味深いティファニー(Tiffany)のポップアップ・ストア(期間限定店)が登場。
今週いっぱい、1月9日(日)までオープン中。
さて、ここでまず最初に気になるのは、「なぜ、わざわざティファニーは、このお店を出したのか?」という疑問。
しかも、コロナ禍の影響もあって、わざわざお店へ買い物に行くのを避けて、オンラインでお買い物する人(Eコマース利用者)もどんどん増えて、インターネット上の仮想空間、メタバースが注目を集めています。
そうした状況にも関わらず、ティファニーがわざわざこのお店を出した理由や、狙いが気になります。
報道によると、その理由は、要するに、バーチャルでは得られないリアル空間ならではの『特別なお買い物体験』を提供するため…とのこと。
そして、『特別なお買い物体験』を提供するため、多くの人々が家族の待つ実家へ帰郷するホリデー・シーズンに、ティファニーも一番最初にお店を出店した、故郷のようなマンハッタンのダウンタウンのこのエリアに、かつてのような小さなブティックを出店。
さらに、このお店は、単なるお店じゃないのです。
ティファニーの伝説的なジュエリー・デザイナー、ジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)さんのデザイン・スタイルを取り入れ、お店の内外に星や月を散りばめ、お店そのものがアート作品のような雰囲気になっているほか、店内奥には、大きな書棚の裏にプライベート・パーティなどを催せる「隠し部屋」があったりするのです。
そうです。プライベート・パーティのできる「隠し部屋」。普段、特に、プライベート・パーティなどが催されていないときは、誰でも自由に入れるて、こじんまりしていて、とても居心地の良い空間になっています。
お店なのにこんな感じの「隠し部屋」があるなんて、それだけで十分、興味深いのですが、このお店を訪れたとき、たまたまオーランドからやってきた方々がプライベート・パーティを実際に開催されておりまして、そのおすそ分けなのでしょうか、お店の方から小瓶のシャンパンを無料で1本頂きました。ホリデー気分が盛り上がります。
その他、このティファニーのお店では、手作りホリデー・カードやボックスのクラフト教室や、タロットカード占いなど様々なイベントを店内で開催。バーチャルでは得られないリアル空間ならではの『特別なお買い物体験』を様々なかたちでご提供しています。
昨年末にも:
の中で詳しくお伝えしたとおり、インターネット上の仮想空間、メタバースが注目を集めるようになればなるほど、むしろ逆に、バーチャルでは得られないリアル空間ならではの『特別なお買い物体験』の魅力や価値が、じわじわと高まっている…ということなのかもしれません。
以下、そんなティファニーのポップアップ店の様子など、ご参考まで。
にぎわう店内、女性多め
先日、五番街のティファニー本店の話題の際にもお伝えしましたが、ティファニーの伝説的なジュエリー・デザイナー、ジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)さんがデザインした名作、『バード・オン・ア・ロック』
("Bird on a Rock")も展示
星いっぱいの店内デザインその一番奥、書棚に見える扉の先に「隠し部屋」があります
いろいろなジュエリーを展示
アート作品のようです
奥の「隠し部屋」でプライベート・パーティが催されていたためか、シャンパンのおすそ分けを頂きました
こんな感じ
奥の「隠し部屋」にもこんな感じのジュエリー展示
バーチャルでは得られないリアル空間ならではの『特別なお買い物体験』を楽しめます
そもそもお店自体も、隠れ家的な小さなブティック・サイズ
動画もどうぞ
〔ご参考〕
【ティファニーのポップアップ店特集】
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