NYコミコン2021会場から。
…というワケで、NASAブースへ!!
ブースの壁にロケットの模型、ブース内にも、例えば、将来の超音速機の研究、および今後の低ソニックブーム超音速研究計画等へのために設計された実験機で、Xプレーンの一つのロッキード・マーティン X-59(Lockheed Martin X-59 Quiet Supersonic Technology)などの模型も展示。
でも、今回、NASAが、史上初めてNYコミコンに参加したのは、ロケットや超音速機の模型を展示するためじゃありません。
NASAが、NYコミコンに初参加した理由、それは、グラフィック・ノベルを出したから。
NASAブースでは、スタッフの方々がとてもご丁寧に、NASA史上初のグラフィック・ノベル…というのは、要するに、漫画、コミックなんですけど、その『ファースト・ウーマン』(First Woman)とそのインタラクティブ機能についてご案内。
このNASA史上初のグラフィック・ノベル、『ファースト・ウーマン』の最大の特徴は、キャラクターや物語自体はフィクションでも、そこに出てくる宇宙関連の科学技術とか最新テクノロジーは、しっかりNASAが監修した本当に本物になっているところ。
そのため、グラフィック・ノベルを読みながら、宇宙関連の科学技術や最新テクノロジーを勉強できてしまうというスグレモノなのです。
また、文字だけの本とは違って、グラフィック・ノベル(漫画)なら絵だけ見て楽しめますし、そもそも宇宙関連の科学技術や最新テクノロジーなどは、文字で説明されるよりも絵で描いた方がもっとずっと分かりやすくなるでしょうし、幅広い世代の興味や関心をひきつける可能性もあるでしょう。
しかも、このグラフィック・ノベルと連動したアプリなども作られてまして、インタラクティブに楽しめちゃう。なお、アプリは、
アンドロイド向け 、
iPhone向けをダウンロード可能。うーむ。
よくよく考えてみると、逆に、「なんでNASAは、今までこういうグラフィック・ノベルを作ってこなかったの?」と疑問に思うほど。もっと前からあってもぜんぜん不思議じゃない気がして、NASAブースのスタッフさんにも聞いてみたのですが、なにやら明確な理由はないそうです…。うーむ。
とにかく、NASAからの公式見解は出てないのですが、ひょっとすると、この一連のNYコミコン特集の中で、先日、ご紹介した:
…などの最新トレンドから、少なからず影響を受けているのかも?
今後、将来的に、『マジック・スクール・バス』のフリズル先生のようなNASA独自のキャラクターが、宇宙関連の科学技術や最新テクノローに対する子どもたちの興味や関心を高めたり、アニメ化されたNASAのグラフィック・ノベルをNetflixなどのストリーミング配信サービスを通じて、世界各国で視聴できるようになったりするかもしれません。
あるいは、小学館、集英社等この分野で実績のある日本の出版社が、宇宙に関する科学技術や最新テクノロジーを学べる漫画やアニメの企画をNASAに持ち込んだりすると、これまでなかった新しいタイプのコンテンツが生まれちゃったりするかも?
以下、そんなNYコミコン初のNASAブースなど、関連情報をご参考まで。