NYコミコン2021会場から。
その昔、ハロウィンの日にニューヨークの地下鉄の駅で、丸い電球の仮装をしている女性と、白衣を着て白髪のかつらをつけた科学者っぽい男性の二人組に遭遇したことがあります。
何の仮装をしているのか気になって聞いてみると、二人揃って『電球とエジソン(Thomas Edison)』ですって!!
男女カップルならではのアイデア。
ハロウィンに限らず何かと仮装する機会の多いニューヨークでは、個性や創造力の豊かな仮装をした人々に遭遇します。
そんな経験もあったので、冒頭の写真のお二人を初めて見たとき、『宇宙(または、相対性理論、Theory of relativity)とアインシュタイン(Albert Einstein)?』って思ってしまいました。
でも、違いました。
このワンピースに手作りの太陽系の惑星を貼り付けている彼女は、アニメ『マジック・スクール・バス』(The Magic School Bus)に登場するフリズル先生(Ms. Valerie Frizzle、現在は、Professor Frizzle)なんですって。
なんのこっちゃ?
こういうのって、『マジック・スクール・バス』がどんなアニメなのかとか、フリズル先生がどんな人なのかとか、基本的な情報を知らないと、その場で説明されても理解するのはちょっと難しいですよね。
”By the series' end, it was among the highest-rated PBS shows for school-age children.”
シリーズの終わりまでに、マジック・スクール・バスは学齢期の子供たちにとって最も視聴率の高いPBSの番組の1つになっていました。
…というくらい、アメリカでは、なかなかの人気アニメだったようです。
[Netflix] The Magic School Bus Rides Again Kids In Space
冒頭の写真のフリズル先生の太陽系の惑星柄ドレスは、この宇宙を舞台にした2020年8月から配信された最新作をもとに作られたものだと思われます。どうやら、2020年時点で『マジック・スクール・バス』のリバイバル人気は、かなり高まっていたようでして、今年のNYコミコン会場では、このフリズル先生の太陽系の惑星柄ドレスの既製品を着てる女性を何人も見かけました。
サイエンス(科学)に興味をもたせる知育絵本の先生キャラということで、本物の学校の先生など真面目な女性でもコスプレしやすいのかも?
また、2020年5月には、経済誌フォーブスに『マジック・スクール・バス』のリバイバル人気をブランディングの観点から分析した以下のような記事も:
せっかくなので、一応、5つのレッスン・ポイントを列挙しておくと、1) Nothing has to be boring.(退屈じゃなくて良い)→科学も楽しく学べる、2) Nostalgia sells.(ノスタルジア、昔懐かしいものは売れる)、3) Quirky is memorable.(風変わりは覚えられる)
→フリズル先生ほど風変わりなキャラはいない、4) Ask questions.(質問せよ)→フリズル先生曰く、“If you keep asking questions, you’ll keep getting answers.” 、5) Make mistakes.(いっぱい失敗しろ)→フリズル先生曰く、“Make mistakes, make mistakes, make mistakes! It’s the best way to learn something.”
フリズル先生の太陽系の惑星柄ドレスの既製品を着ている女性
それにしても、もともと1986年から続くシリーズものの児童向け絵本のアニメのリバイバル人気が、2020年になってグッと高まるとは、びっくりですね。それもこれも、ネットフリックスによるストリーミング配信がキッカケということで、やはり、ここ数年のアメリカで加熱する
『ストリーミング戦争』に対する注目の高さが伺えます。
なお、その『ストリーミング戦争』のコンテンツの奪い合い競争は、本当に激しくなっているようでして、最新ニュースでは:
…とのこと。すごい。
〔ご参考〕
【NYコミコン2021特集】
■『マジック・スクール・バス』のフリズル先生のリバイバル人気
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