NY五番街、老舗デパートのサックス・フィフス・アベニューにヴィン・セルビヨン（Vin Servillon）さんの目アート : ニューヨークの遊び方

NY五番街、老舗デパートのサックス・フィフス・アベニューにヴィン・セルビヨン（Vin Servillon）さんの目アート

コロナ禍からの復興政策の一環として、この度：

NY市、2,500万ドル（27億5千万円）もの芸術家支援プログラムをはじめると発表!!

ニューヨークの街角アートには、芸術家支援プログラム対象外のものも多々ございまして、その一例、バンクシーさんの「ハンマー・ボーイ」壁画（”Hammer Boy” Mural）とか、歩道に描かれたティファニーで朝食をのオードリー・ヘプバーンさんなど見て参りました。

そうなると、逆に、じゃぁ、芸術家支援プログラム的な、いわゆるスポンサーがついてるパブリック・アート作品ってどんなのがあるの？と改めて気になる方もいらっしゃるでしょう。

ニューヨークには、当然、そのようなパブリック・アート作品もいっぱいあり、このブログでも『アート＆デザイン』カテゴリ内で軽く数百件以上ご紹介してますが、最近、なかなかユニークな場所で、なかなかユニークなパブリック・アート作品に遭遇しましたので、その様子をご案内いたします。

さて、それで、そのユニークな場所とは、ミッドタウン五番街のど真ん中（49～50丁目間、冒頭の写真）にあるニューヨークを代表する老舗デパート、サックス・フィフス・アベニュー（Saks Fifth Avenue）ニューヨーク本店の2階、エレベーター横の壁。

また、その作品の作者は、フィリピン人アーティストとしては、史上初めて、サックス・フィフスのショーウィンドウで作品を披露することになった、ヴィン・セルビヨン（Vin Servillon）さん。

報道（"Vin Servillon: First Filipino Artist Commissioned To Paint Iconic Store Windows In New York"[Apr. 8th, 2021/ OneMega]）によると：

...Many Filipinos find success in New York but there are actually very few who become the first Filipino to do this, or the first Filipino to do that. My long-time friend Vin Servillon is the first Filipino ever to be commissioned by Saks Fifth Avenue to paint six of its iconic store windows right on Fifth Avenue.

For New Yorkers, consumers, and fashion folk alike, this is quite a feat because the legendary department store only features two to three artists a year and it being New York, the pool of artists they choose from are, quite literally, the most select and most talented in the world.

多くのフィリピン人がニューヨークで成功していますが、実際には、これを行う最初のフィリピン人、またはそれを行う最初のフィリピン人になる人はほとんどいません。私の長年の友人であるヴィン・セルビヨンは、（老舗デパートの）サックス・フィフス・アベニューから5番街店（本店）の象徴的なショーウィンドウのうち6つに作品を展示するよう依頼された最初のフィリピン人です。

ニューヨーカー、消費者、そしてファッション関係者にとって、これはかなりの偉業です。なぜなら、この伝説的なデパートでは、1年に2〜3人のアーティストしか取り上げないからです。もちろん、ここはニューヨークですから、彼らが選ぶアーティストの候補者たちは（質も優れ、量も多く）、まったく文字通り、世界で最も才能がある人々の中から最も厳選されたということなのです。

…とのこと。

世界中から多種多様の文化、価値観、ライフスタイルを持つ様々な人種や民族が集まるニューヨークでは、今でもこのように、世界のどこからか新しい才能がやってきて、見いだされ、新しい何かを生み出し、創造し続けているのですねー。

そういう意味でも、いかにもニューヨークらしいアート作品の１つ、とも言えるでしょう。

以下、そんなヴィン・セルビヨンさんによる、サックス・フィフス・アベニュー店内で見かけたパブリック・アート作品の様子など、ご参考まで。