新型コロナウイルスの感染「第2波」に苦しむインド。
インド政府の発表によりますと、8日朝(日本時間同昼)までの24時間に新たに40万人以上の感染が確認され、24時間ごとに集計される感染者数が40万人を超えるのは3日連続。死者は4,187人で、初めて4,000人を上回ったとのこと。
こうした状況を受け、世界各国からインドへ酸素ボンベや医療用マスクなどの医療物資(例えば、
アメリカからは1億ドル、約110億円分)を提供するとの声明が相次ぎ、8日、日本政府からも支援物資の第1弾、
酸素濃縮器100台が到着。
そんな中、すごいニュースを発見!!
アメリカでは、Telemedicine(テレメディシン、遠隔医療・遠隔診療)を活用して、インド国内で苦しむ患者さんたちの診察を助けようと、インド系アメリカ人のお医者さんたちが協力して立ち上がったそうです。
以前、詳しくお伝えしましたが、
アメリカにコロナ以前から存在していたTelemedicine(テレメディシン、遠隔医療・遠隔診療)は、感染予防の意識が高まったことで普及、定着が加速。
米国でコロナ禍が遠隔医療(テレメディシン、Telemedicine)普及のきっかけに?!
インターネットが普及し、ビデオ会議ツールなどの関連ソフトが進歩し、その他、お医者さん側の認識や考え方等など現在のような環境や前提条件が揃っていなければ、実現していなかったであろうTelemedicine(テレメディシン、遠隔医療・診療)も、ここにきて急速に発展。
ついに、国境を越えてTelemedicine(テレメディシン、遠隔医療・診療)が行われるようになりました。
だだし、今回のインド系アメリカ人のお医者さんたちの場合、本業(コロナ禍のアメリカの病院での長時間労働)とは別のボランティアによる活動ということで、それはもう、本当に厳しい状況のようです。
例えば、昼間、ニュージャージー州の病院で10時間もの勤務シフトを終えたインド系アメリカ人のお医者さん夫妻(Dr. Avinash GuptaとDr. Geeta Gupta)は、自宅に帰ってから、インドにいる患者さんたちを遠隔診療。
素晴らしい。でも、これじゃ、いつ寝てるの?
そのうえ、こんな内容のインタビューが…:
インタビュアー:”You are processing your own grief, at the same time you're actually taking action to help...”
「あなたは自分自身の悲しみに向かい合いながら、同時に、人々を助けるため実際に行動しています(なぜ、そんなことができるのですか?)」
ご主人のアヴィナッシュさん:”the best way to be happy is to go out and help other people. Being away from our motherland, we thought we have to do something when we are getting calls on a daily basis about people getting sick and no hospital beds no oxygen no medication”
(自らの悲しみや心の傷を癒やして)幸せになる最善の方法は、出かけていって他の人々を助けることなのです 。祖国から遠く離れ、毎日、(インドの)人々が病気になり、病院のベッドもなく、酸素もなく、薬もないという話を聞いて、私たちは何かしなくてはならないと思いました。
このインド系アメリカ人のお医者さん、アヴィナッシュさんは、自らの身内である義理の兄弟一人と実の妹一人をこの新型コロナウィルスにより亡くしておりまして、その悲しみや心の傷も癒えていないままなのに、一人でも多くの人の命を救うため、今、精一杯、自分ができることをされているのだそうです。
とても重要なことだと思いますので、もう一度、アヴィナッシュさん曰く、なぜなら:
”the best way to be happy is to go out and help other people.
(自らの悲しみや心の傷を癒やして)幸せになる最善の方法は、出かけていって他の人々を助けることだから。
うーむ。
実は、このニュース、なんとなく聞き流していたのですけれど、このインタビューを聞いて「皆さんにシェアしなきゃ」ってなりまして、今、ざざっと書いてみました。
あと、アメリカの専門家の間では、Telemedicine(テレメディシン、遠隔医療・遠隔診療)を普及する際に障害になる最大の壁は、患者さんとお医者さんがいかに良好な『信頼関係』を築けるのか?…って指摘されているのですけれど、このアヴィナッシュさんのインタビューには、その壁を乗り越えるためのヒントがある気がします。
以下、ご参考まで。
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