2021年4月23日に米国公開された『鬼滅の刃 無限列車編』(Demon Slayer: Mugen Train、2020)は、全米1,598館で封切られ、R指定作品にも関わらず、オープニング週末(opening-weekend、3日間)に興行収入2,110万ドル(1ドル=110円換算で約19億円)を記録。
同日から『鬼滅の刃』の約2倍の全米3,073館で公開された『モータル・コンバット』(Mortal Kombat)のオープニング週末興行収入が2,330万ドルだったため1位は僅差で逃しましたが、1週目の全米興行収入ランキング2位の大健闘。
しかも、2週目週末ランキングでは、『鬼滅の刃』が1,925館という公開規模の中で640万ドル、『モータル・コンバット』が3,113館で620万ドルを記録する見込みってことで、なんと『鬼滅の刃』が全米興行収入ランキングのトップ、1位に躍り出ることになるそうです。
すごーい。
そんなワケで、関連ニュースもいろいろ:
「なぜ、そんなにアメリカで人気あるの?」と疑問に思われる方も多いと思いますが、昨年2020年3月にうちのブログでも:
…と題してご紹介した通り、実は、アメリカでは『鬼滅の刃』のアニメ・シリーズは、無料で、いつでも、好きなだけインターネット上のアニメ専門サイト(Crunchyroll)で視聴できる ようになっておりまして、映画が公開される前から確実にファンを増やしていた模様。
いったい『鬼滅の刃』の潜在的な人気はどのくらいなのか?
そのあたりの感覚を探るため、軽く調べてみただけでも:
…などと『鬼滅の刃』の日本語の歌の内容を知りたい方々が、少なからず・・・と言いますか、結構、たくさんいることを示すデータもいろいろ出てきます。
さらに、アニメ『鬼滅の刃』に刺激を受け、まったく独自にオリジナルの楽曲を創り出すミュージシャンの方々もアメリカにはいらっしゃる ようでして、YouTubeには、例えば、以下のような楽曲も:
なぜか善逸くんにインスパイアされたという楽曲、しかも、ラップの曲が、最初、数多く出てきましたが(ひょっとすると、主人公じゃない弱虫キャラが不安や恐怖をこえて覚醒する、しかも、めっちゃ強いという善逸くんのキャラの世界的な人気の高さを示しているのかも?)、伊之助くんや炭治郎くんにインスパイアされた楽曲も、探すといろいろ出てきます。
とにかく、そのくらい、実は、アメリカでも潜在的に『鬼滅の刃』人気は高まってた・・・ということでしょう。
しかし、それにしても、日本で『鬼滅の刃』は大ヒットしましたが、でも、だからと言って『鬼滅の刃』にインスパイアされて作られた楽曲って日本ではあまり出てないような気がします。そういう意味では、もしかすると、熱心なファンの間の熱量ではアメリカのファンの方が熱いのかも?
そう言えば、さらに、以下のようなデータも:
つまり、本家、本国である日本より、現在、アメリカの方が 『鬼滅の刃』に対する需要、熱意は高いとのこと。
他にもいろいろ関連データはありますが、すでに大分長くなりましたので、今回はこのへんで。
最後に、AmaLeeさんによる『紅蓮華』の英語訳のカバー(英語訳は、たぶん、独自につくったオリジナルだと思います)のYouTube動画、2019年7月31日公開、再生回数9,369,000回、海外『鬼滅の刃』ファンの熱量を、以下、ご参考まで。
VIDEO
Demon Slayer - "Gurenge" (FULL Opening) | ENGLISH Ver | AmaLee
〔ご参考〕
【関連過去ログ】
このYouTube時代、 日本の文化やポップカルチャーは、一昔前には想像もできなかったスピードと形式で世界中に広まり、多くの人々の心を動かしているようです。本家、本国である日本ではなく、日本語が通じないはずの外国(アメリカ)で『鬼滅の刃』にインスパイアされ、楽曲を創作するミュージシャンさんやラッパーさんが出てくるなんて、いったい誰が予想したでしょう? どうやら私たちの知らないうちに、確実に新しいかたちのグローバル時代がはじまっているのかも? そんな新しい時代についての考え、感覚を深め研ぎ澄ますためにも、 この『鬼滅の刃』現象は、しっかり見ておいた方が良い気がします。
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