アッパー・ウェスト・サイドの西103丁目は、ノーマン・ロックウェルさんの生誕地

アメリカでは幅広い大衆的な人気を持つ画家でイラストレーターのノーマン・ロックウェル（Norman Rockwell）さんは、1894年2月3日、マンハッタンのアッパー・ウェスト・サイド地区、西103丁目206番地（206 West 103rd Street）で生まれました。

ある日、その事実を知ったこの地域にある地元の高校、Edward A. Reynolds West Side High Schoolに通う高校生たちは、ロックウェルさんの生誕地周辺、地元の西103丁目を『ノーマン・ロックウェル・プレイス』（Norman Rockwell Place）という名前に名付けようとニューヨーク市役所などと交渉。

見事、高校生たちの願いは叶いまして、2016年6月、西103丁目の一部は『ノーマン・ロックウェル・プレイス』（Norman Rockwell Place）になり、以下のようなニュースも：

• Now, Norman Rockwell Will Always Be Home on West 103rd Street [June 16, 2016/ AMNY]
  今、ノーマン・ロックウェルは、いつもウェスト103丁目にいます

• New York Street Gets Rockwell Name [June 9, 2016/ Saturday Evening Post]
  ニューヨークの通りがロックウェルの名前を得る　
  ※Saturday Evening Postは、ロックウェルさんが表紙を描いてたことでも有名

1821年から200年超も続くサタデー・イブニング・ポスト（Saturday Evening Post）は、
ロックウェルさんが、当時のアメリカ社会や文化やリアルな市民生活を見事に描いた表紙でも有名西103丁目とブロードウェイの交差点

現在、西103丁目206番地（206 West 103rd Street）は
こんな感じのアパートになってます
せっかくの機会ですので、サタデー・イブニング・ポスト紙による特集記事：

• ”What’s Your Favorite Rockwell Cover?”
  あなたのお気に入りのロックウェルの表紙は何ですか？

の中から、当時のアメリカ社会、文化、リアルな市民生活をじわじわと伝えてくれるロックウェルさんによる素敵なイラストを、以下、いくつかご参考まで。”Marbles Champion”（おはじきチャンピオン）September 2, 1939
日本は昭和4年です"Making Friends"（お友達づくり）September 28, 1929”Doctor and the Doll”（医者とお人形さん）March 9, 1929”Homecoming G.I.”（帰還兵）May 26, 1945
この年、第二次世界大戦が終結しましたなお、この表紙が描かれる前月、4月28日 - ムッソリーニら銃殺
4月30日 - 独総統ヒトラーと妻エヴァ・ブラウンが自殺
”Saying Grace”（神様への感謝を述べる）November 24, 1951
サンクスギビング・デーの号にこの絵を描くセンスがすごい”Happy Birthday Ms. Jones”（ジョーンズ先生、お誕生日おめでとう）March 17, 1956
先生の表情、もうこれだけでドラマですあと、子どもの字で黒板に”Surprise”（サプライズ）と書いてあるのが、かわいい"The Runaway"（逃亡者、家出少年）September 20, 1958

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