前回に続いて、今年2021年1月1日、ミッドタウンの31~33丁目間の8~9番街間(8番街が正面入口)にオープンしたばかりの、ペンシルバニア駅が拡張して作られた新しいトレイン・ホールの「モイニハン・トレイン・ホール」(Moynihan Train Hall、略してMTH)のご案内。
冒頭の写真は、コンコースで見かけた”Taste NY”(直訳すると、「ニューヨークを味わう」)のミニ・ショップ。
”Taste NY”とは、2013年にニューヨーク州政府が立ち上げた、地元ニューヨーク産の食品や飲料ならではの高い品質、多様性、経済効果などを引き立てるプロジェクト。様々なイベント、販売網、パートナーシップなどを通じ、地元ニューヨーク産の食品や飲料の生産者の方々のために新たなビジネス・チャンスを創造することを目的にしています。
まぁ、でも、”Taste NY”とか言われても、そもそも「世界的な大都市のニューヨークに、食品や飲料の生産者さんとか、いわゆる農家さんとかってそんなにいるの?」って、不思議に感じる人もいるでしょう。
確かに、ニューヨークは、市で見ると完全にグローバル・メトロポリス、つまり、国際的な大都会。
しかしながら、州で見てみますと、実は、どちらかというと農業などのかなり盛んな州なのです。
実際、リンゴやメイプル・シロップの生産量については全米で2番目に多いそうですし、蜂蜜の生産量は、米国北東地区(Northeast)ではトップ。
ニューヨークのスーパーとか青空市場などで、しょっちゅう蜂蜜やメイプル・シロップを見かけるのには、ちゃんと理由があるのですね。
その他、飲料系では、ハード・サイダー(Hard Cider)の生産者数で米国で1位、クラフト蒸留所(Craft distillers)で2位、醸造所(Breweries)で3位、ワイナリー(Wineries)の総数で4位という感じ。
そう言えば、クラフト・ビールに関しては、近年、ニューヨークには醸造所や専門店が数多く存在しその活動も大変盛ん。
ニューヨークに進出して人気を得ていた日本の茨城の地ビール「常陸野ネスト」(Hitachino Nest)の生産者である木内酒造さんが、2011年3月11日に発生した東日本大震災で甚大な被害を受けた際、ニューヨーク州のビール連盟に加盟しているビール会社6社(ブルックリン・ブリュワリー、ハートランド、ケルソ、シックスポイント、エンパイヤー、ラグニタス)と、グッド・ビア・シール、ビール・セッション・ラジオなどが、木内酒造のためのチャリティー・イベントを開催。その全ての収益(12,000ドル超)を寄付されたりもしています。
Taste NY公式サイトの説明
ニューヨークに進出して人気を得ていた茨城の地ビール「常陸野ネスト」の生産者、木内酒造さんが、東日本大震災で甚大な被害を受けた際、ニューヨーク州のビール連盟に加盟しているビール会社6社(ブルックリン・ブリュワリー、ハートランド、ケルソ、シックスポイント、エンパイヤー、ラグニタス)と、グッド・ビア・シール、ビール・セッション・ラジオなどが、木内酒造のために開催したチャリティー・イベント、Brewers for Brewers(略してB4B)の告知ポスター
〔ご参考〕
【モイニハン・トレイン・ホール(Moynihan Train Hall)特集】
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