前回に続きまして、史上初のオンライン開催になりました世界最大のデジタル技術見本市「CES」から、今回のCES 2021で最も見聞きしたデータ(及びグラフ)の1つが、コレ。
米国のEコマース浸透率がわずか『3ヶ月の間に10年分の成長』(10 years' growth - または、progress - in 3 months)を見せた、というもの。
この『3ヶ月の間に10年分の成長』とか『3ヶ月の間に10年分の変化』というフレーズは、今回のCES 2021のあらゆるカンファレンスや講演で非常に多くの経営者やマーケティングや技術部門の代表者の方々が、口を揃え、何度も繰り返しておりまして、まるで何かの名台詞とか、決り文句みたいになってます。
いいえ、今回のCES 2021に限りません。
この『2~3ヶ月ほどの短期間に10年分の変化』という感覚は、アメリカでは有識者層を中心に広く共有されており、以下のような風刺画にもなってます。
10週間で10年だと、シンプルに1週間で1年分も変化し、進化してるっていう、とんでもない状況になってます
ちなみに、このデータの元ネタは、バンク・オブ・アメリカや米国商務省の調査にもとづき、米大手コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company, Inc.)がレポートに取りまとめ、発表したもの。
冒頭のグラフほか関連データや記事など、さらに詳しくは、マッキンゼー公式サイトの特集、”The quickening”(コロナ禍によるテクノロジー進化の加速)が役立つでしょう。 ”The quickening”
if you're feeling whiplash, it might be the ten years forward we just jumped in 90 days' time(もし、あなたがむち打ちの症状を感じているとしたら、90日で10年先へジャンプしてしまったせいかも )別の名言、例えば、マイクロソフト社CEOのサティア・ナデラ(Satya Nadella)さんによる”We've seen two years' worth of digital
transformation in two months”(私たちは、2年ほどの価値のあるデジタル・トランスフォーメーションを2ヶ月で目にしました)なども取り上げられてます
あと、CESを主催する全米民生技術協会(Consumer Technology Association 、略してCTA)も、11日のプレス・カンファレンス(CTA's 2021 Tech Trends to Watch)の中で、コロナ禍の影響でイノベーションが急速に進んだことを指摘"innovation accelerates and bunches up during economic downturns only to be unleashed as the economy begins to recover, ushering in powerful new waves of technological change."
(イノベーションは景気後退の間に加速し、束ねられ、経済が回復し始めるにつれて解き放たれ、技術変化の強力な新しい波をもたらすのです)Eコマースも8週間で10年分の成長遠隔医療は15日で10倍に増加ストリーミング・ビデオの会員も5ヶ月で7年分増えて遠隔学習も2週間で会員が2億5千万人も急増
【CES 2021特集】
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