ホームレスからGoogleの技術者になった二人の幼い子どもを持つシングルマザー Chelsea Rucker

今年、コロナ禍の影響で史上初めてオンラインのみで開催された世界最大のデジタル技術見本市「CES」（期間は、1月11日から14日の4日間）のオンライン・カンファレンス『From School to Work』（21:48～ Growの実績データ、23:01～チェルシーさんのお話）で、”Grow with Google”のDirector、ジェシー・ヘインズ（Jesse Haines）さんから教えて頂いたチェルシー・ラッカー（Chelsea Rucker）さんのお話を、皆さんにもお届けいたします。

チェルシー・ラッカー（Chelsea Rucker）さんとは、テネシー州ナッシュビルに住む二人の幼い子どもを持つシングルマザーで、”Grow with Google”がオンライン学習サービスの”Coursera”を通じて提供していた”IT Support Professional Certificate”というITトレーニングのプログラムを独学し、シェルター暮らしのホームレスからGoogleの技術者になった・・・という人物。

まるで、映画やドラマみたいなストーリーですが、つい最近の実話です。

ちなみに、コロナ禍の影響で、昨年2020年中、様々なタイプのオンライン学習サービスで爆発的に会員が増えておりまして、”Coursera”では、2020年4月時点で前年比500％増!!とのこと。

以前、このブログでご紹介したことのあるギター・メーカーFenderのオンライン・ギター教室「Fender Play」も、昨年2020年の3月の一ヶ月間に、会員数が前年比500％増!!!　

そう、アメリカでは、あちこちのオンライン学習サービスで『わずか1ヶ月間で会員数が前年比500％増』なのですよー。

これも、リモート革命の一部。

会員が増えたことは良いのですが、ただ、マーケティング的な観点から言うと、これまで積み上げてきた顧客データ（それをもとに宣伝・広告プロモーションするのでとても重要なものなのです）とは、まったく異なる特徴・性質の新しいお客さんがどっと増えたことで、リモート革命でどっとお客さんが増えた企業やブランドは、今、お客さんの姿（特徴・性質）がまったく見えない状況になっているとも言えるのですけど。

あと、せっかくですので、冒頭のCESのカンファレンスでジェシーさんが語っていたGrowの実績データ（21:48～）を、以下、備忘録がてらメモ書きしておきます：

会員の45％が、低所得者（人口全体の下から３分の１程度）
会員の58％が、黒人、南米系、女性、退役軍人など
会員の61％が、4年制大学卒業資格を持っていない
ただし、オンライン学習は厳しく、Grow with Googleが提供するプログラムをやり遂げるのは、わずか2.5％ほど
でも、やり遂げた方々の80％が、就職、昇進、昇給などの良い結果につながっている

それでは、テネシー州ナッシュビルに住む二人の幼い子どもを持つシングルマザーで、ホームレスからGoogleの技術者になったチェルシー・ラッカー（Chelsea Rucker）さんをご紹介する、YouTubeビデオ（しかも、これ、YouTubeのGoogle公式チャンネルの動画なのですよー）を、以下、どうぞ。