三が日も過ぎましたので、少し経済関連のお話、コロナ禍の中でも成長するユニークな小売店の話題を1つ。
先月12月初旬:
…との投資関連情報ブログ記事で、真っ先に名前を挙げられていたのがFive Below(ファイブ・ビロウ)。
”Five Below”という名前の通り、主な品々を5ドル以下で販売する安売りのお店ですが、コロナ禍にも関わらず第3四半期の純売上高は、前年比26%増の4億7,660ドルと絶好調。お店を閉めるどころか、第3四半期中だけでも36店舗も新店舗をオープンし、2020年10月末時点で全米に1,018店舗もチェーン展開。
その特徴は:
There's a big difference between a cheap price and a bargain, especially to teens and preteens. Dollar stores are mostly full of junk in their discerning eyes. Five Below stands out as a haven of "cheap chic" splendor, with a wide range of items priced $5 or less that they actually aren't embarrassed to buy.
とのこと。
要するに、10代やそれ以前の若い世代にとって「ただ単純に値段が安い」と「(品質やデザインが良いのに)安売り」では大きな違いで、後者がファイブ・ビロウということみたいです。
小売大手のWal Martはもちろん、
Dollar General、Family Dollar、Dollar Treeなど
類似の安売り店で、思いっきり競合他社になる
1ドル・ショップ(日本の100円ショップのようなお店)
と比べても、Five Belowの売上成長率は高め
向かいにはUrban Outfittersなどもあり、この周辺、若い世代に人気のお店が集まってる印象。
そういう場所を選んでいるのかも?
まぁ、とにかくそんなワケで、近年、Five Belowへの注目は高まっておりまして:
・・・等など、ファイブ・ビロウの成功を分析する記事もいろいろ出ており:
"Owing to the store’s ability to entertain and encourage its visitors to find things they never knew they wanted, Anderson calls Five Below T.J. Maxx for kids. "
(ファイブ・ビロウの躍進、成功の秘訣は)、お客さんたち自身が欲しかったことを知らなかった(魅力的な)品々を発見するよう楽しませ、勇気づける小売店舗の能力の高さにある。ファイブ・ビロウは、いわば、子ども向けのT.J. Maxx(近年、米国で絶好超の安売り小売店、さらに詳しくは過去ログ「どんなにEコマースが繁栄しても、実店舗にお客さんが行く理由」参照)だ。
・・・という、たぶん、小売業界の方々にとりましては非常に重要な示唆に富んだ指摘も。
お店が成功している理由が、取り扱い商品の品質、デザイン、アイデアなどが優れているってだけではなく、『お客さんたち自身が欲しかったことを知らなかった(魅力的な)品々を発見するよう楽しませ、勇気づける小売店舗の能力の高さ』みたいなことを指摘されるお店なんて、なかなかありそうでない気がします。
いったい、どんなお店なのでしょう?
というワケで、ファイブ・ビロウの五番街店の様子、ほんの一部ですが、以下、ご参考まで。見所が多いので、何回かに分けてお届けしようと思います。
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