毎年、クリスマス前のこの時期、ニューヨークで注目を集めるのがロックフェラー・センターに飾られる高さ25メートルほどの超巨大なクリスマス・ツリー。
この伝統のロックフェラー・センターのツリー関係で、今年は「一度きりの珍しい出来事」と呼ばれるハプニングが起こり、可愛らしいゲスト⁉、冒頭の写真のフクロウが話題に。
ロックフェラー・センターに飾られる大きなトウヒ(もみの木みたいな木)は、毎年、ニューヨーク州北部の森で伐採され、大きなトラックで運ばれてくるのですが、今年はその根元にこっそり隠れ、北米で最も小さなフクロウのひとつである体長20センチ足らずのアメリカ・キンメ・フクロウも一緒に運ばれてきちゃったんです。
このフクロウは、発見時、脱水症状がありましたが無傷だったそうで野生動物を保護する専門施設でリハビリ⁉を受けることに。その際、発見場所にちなんで、ロックフェラー(略してロッキー)と名付けられました。
そして、
11月26日付のナショナル・ジオグラフィック日本語版でも:
などとニュースに。
この記事の冒頭は、次の一文ではじまります:
小さなフクロウが回復力の大きなシンボルになっている。
ツリーに隠れていたフクロウ、森へ帰る まるで、コロナ禍と戦う人々を勇気づけるためにマンハッタンにやってきた、小さなフクロウの冒険物語みたい。そしてこの記事には、次のような箇所が:
このフクロウは発見後、マンハッタンから約150キロ北にあるレイブンズビアード・ワイルドライフ・センターで数日にわたって治療を受け、最も活発な時間帯である夕暮れどき、森に放たれた。
ニューヨーク州の自宅でレイブンズビアードを運営し、野生生物のリハビリを行うエレン・カリッシュ氏は「鳥を放すときはいつも胸がいっぱいになります。そのためにこの仕事をしているのです。本当に美しい瞬間です。鳥のリハビリに携わる者は皆、鳥たちが野生に戻る瞬間を見るために働いています」と話す。
うーむ。深いですよね。
『鳥のリハビリに携わる者は皆、鳥たちが野生に戻る瞬間を見るために働いている』とサラリと言っていますけど、わざわざ治療しリハビリの世話をし、愛着の出てきた鳥たちは、野生に戻ってしまえば、普通、もう会えなくなっちゃうわけですから、寂しさだってある気もしますけど、それ以上に鳥たちのことを心から本気で思っているから、このようなお言葉になるのでしょう。
だからこそ、鳥たちが野生に戻る瞬間を『そのためにこの仕事をしている』とか『本当に美しい瞬間』と断言できるのでしょう。お別れの直前、一瞬、見つめ合う
世の中には、千差万別、いろいろなお仕事がありますが、はっきりと『そのためにこの仕事をしている』とか『本当に美しい瞬間』と断言できる瞬間があって、そこに自分が自ら関われるお仕事は、実は、そんなに多くはないかもしれません。
ちょっと、いろいろ考えさせられます。
最後に、CBSニュースから、フクロウのロッキーが野生に戻る瞬間の動画をどうぞ。
確かに『本当に美しい瞬間』です
〔ご参考〕
※コメント欄にはログインが必要です。お手数をおかけしますが、ExciteホームでID登録しブログトップでブログを開設してからログインください。既に登録済みの方はそのままご利用頂けます。