前回、今、ニューヨークで最も注目されるドーナツ屋さんとして、「ザ・ドーナツ・プロジェクト」(The Doughnut Project)をご紹介した中で:
と書きましたので、その続き。
Among the top 0.1% of startups based on growth in their first five years, we find that the founders started their companies, on average, when they were 45 years old. (中略)Overall, the empirical evidence shows that successful entrepreneurs tend to be middle-aged, not young.
創業後の最初の5年間に最も成長したスタートアップ企業の上位0.1%では、創業者は平均して45歳のときに会社を始めている。(中略)全体として、経験的な証拠によると、成功する起業家は、決して若くはなく、実は、中高年である傾向があることを示している。
Steve Jobs and Apple introduced the company’s most profitable innovation, the iPhone, when Jobs was 52. Jeff Bezos and Amazon have moved far beyond selling books online, and Amazon’s future market cap growth rate was highest when Bezos was 45.
(若くして起業した)スティーブ・ジョブズですら、アップル社が最も収益性の高いイノベーションであるiPhoneを発表したのは、ジョブズが52歳のときだった。同様に、ジェフ・ベゾスのアマゾン社も、将来の市場キャップの成長率が、もともとのオンラインでの書籍の販売をはるかに超え最も高くなったのは、ベゾスが45歳のときだった。
つまり、社会経験を積んだ高齢の起業家による起業は成功率が高いという、よくよく考えてみると当たり前なことなのにも関わらず、案外、アメリカのベンチャー・キャピタル関係者の間で見過ごされたり、軽んじられているという事実(問題点?)を指摘。
たぶん、ハーバード・ビジネス・レビューとしては、近年、増加トレンドにあり、注目を集める機会も増えてきた中高年や高齢者による起業に対して、多面的な支援を厚くするため、ベンチャー・キャピタル関係者の方々にも意識改革を訴えたいということなのかも?
今、アメリカで成功してる起業家が起業した時の平均年齢は、45歳
実は、より年齢を重ねている起業家ほど成功する可能性が高い
このような女性起業家や中高年・高齢者の起業家の増加トレンドが注目を集めつつある中、
弁護士(年収10万ドル以上)の安定した仕事を捨てドーナツ・プロジェクトを50歳手前で起業したレスリー・ポリゾット(Leslie Polizzotto)さんは、2019年6月、女性起業家たちを支援するNPO団体『ザ・ストーリー・エクスチェンジ』(The Story Exchange)が選んだ:
にも選出されております。
えーと、まぁ、『ザ・ストーリー・エクスチェンジ』という女性起業家たちを支援するNPO団体があること自体、上述のような近年のアメリカの社会トレンドを反映しているとも言えるでしょうし、”Fearless #Over50”っていうネーミングも、いかにも今のアメリカっぽい気がして興味深いです。
【The Doughnut Project関連過去ログ】
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