SDGsとは、”Sustainable Development Goals”(持続可能な開発目標)の略語で、貧困、環境、人権など地球規模の様々な課題を解決するための17の目標と169のターゲットのこと。
2015年に国連で採択され、2030年までの解決を目指しておりまして、今年2020年は期限まで残り10年となることから、1月に、SDGs達成のための「行動の10年(Decade of Action))がスタートしたことなどもあり、実は、コロナ禍の中でも連日、世界各地で関連の話題が飛び交っていたりします。さらに詳しくは、国連の広報センター(日本語版)のSDGs紹介ページなど御覧ください。
例えば、キャッチ・フレーズの”Make A Difference with SDGs X Fuji TV”に出てくる”Make A Difference”につきましても、サステナ英語レッスンの記念すべき第一回目『Give Water a Chance 水を我等に』のLesson Point 2「知っておくと“英語通”!」っていう英語のレッスン内で取り上げているんですけど、以下のような、ちょうど良い感じなのです:
翻訳の肝 「サステナ英語レッスン」のサブタイトルに使われている”make a difference”。 とても訳しにくいフレーズですが、「大きな変化をもたらす」、「世界を変える」といったニュアンスがあります。音楽の概念、ポップカルチャー、現代思想、ビジュアルアートなど全てをひっくるめて、文字通り、世界をmake a differenceした4人組が、20世紀のイギリスにいました。ザ・ビートルズThe Beatlesです。この地球上に存在しなくなって今年(2020年)で50年になりますが、メンバーの一人だったジョン・レノンのメッセージが今回の英語タイトルの元になっています。
タイトル「安全な水を世界中に」は、”Give Water a Chance”と超意訳しています。水にチャンスを与える???ひねり過ぎの感がありますが、元になる概念はジョンのものなのです。
1969年、ジョンは『Give Peace a Chance』という曲を発表しました。邦題は「平和を我等に」でした。ベトナム戦争に対する反戦歌、平和のメッセージソングとして作られました。
「平和に機会を与えよう、平和に可能性を与えよう、平和にチャンスを与えよう」―今回取り上げたアフリカの水に関わる状況は、不衛生な水との戦争と言っていいでしょう。水がちゃんとあるだけで、欲しいときに水が飲めるだけで、多くの命が救われるのです。そんな水の存在意義と、水にチャンスを与えている人々の活動に敬意を表し、超意訳しました。Give water a chance.