概ね想定通りの内容でのですけど、28ページほどのスライドを無料で見れるようになってたり、一部、なかなか興味深いデータもあって勉強になります。
例えば、上のグラフもその1つ。
現在、アメリカでは、フロリダ、テキサス、カリフォルニアなど、早めに外出規制を解除された地域で、大勢の人々がビーチやパーティに出かけ、コロナの感染者が急増。第二波か?!などと問題に・・・。
日本人的な感覚からすると:
「政府による外出規制が解除されたからと言って、なんで、そんな感染リスクの高い場所に出かけるの? これも文化の違い?」
などと不思議に感じていたのですが、このマッキンゼーの調査によると、実は、アメリカ人もその大多数(4分の3以上)が、政府が外出規制を解除したところで野外での活動は、引き続き自粛すると回答。そりゃ、そうですよね。なんか、ちょっとホッとしました。
ちなみに、政府による外出規制解除に加え、「医療の専門家が安全だと考えたら」(28%)、「小売店舗やレストランなどが十分な安全対策を導入したら」(19%)、「他の人達が戻っていくのを確認したら」(10%)など、過半数の方々が、外出するのは条件付き。
また、それら一切関係なく、「ワクチンや治療薬ができてから」(23%)という厳格な考え方の方々も、アメリカにも、結構、いるんですね。
その他、いろいろ興味深い発見、指摘はあるのですけれど、”Homebody Economy”(ホームボディ・エコノミー、お家好き経済)とかいう新しい経済用語が出てくるスライドの22ページ目以降が、新しいビジネス・チャンスや成長戦略のアイデアのヒントになりそうなデータが連発していて、特に面白いと思います。
さっき取り上げました「73%ものアメリカ人が、政府が外出規制を解除しても野外での活動は引き続き自粛する」からはじまり、今は「3分の1以上のアメリカ人が、買い物以外外出する気がない」とか、「50%もの消費者が公共交通機関、飛行機など共有サービスを恐れてる」とか、「50%もの消費者が、Eスポーツ観戦やオンライン・ゲームを新しいエンタメとして受け入れ、新たな市場が爆発的な勢いで拡大している…」などなど、これ以降のページに『お家好き経済』のデータ満載
Americans intend to continue some of the at-home habitsdeveloped during the crisis, such asonline fitness and entertainmentこれまでに度々指摘して参りましたリモート革命(Remote Evolution)を、また別の角度から整理し、まとめたのが、お家好き経済(Homebody Economy)という感じかも?This isn’t the time for the retail industry to try to simply ride out the storm. With a more proactive, progressive approach to both digital transformation and a new era of customer experience and service, the future might look less bleary.
これは、小売業界が(とりあえず目の前の)嵐を乗り越える(という短絡的な考え方)で済む時間ではありません。 (大きな変化を避けられません。でも、)「デジタル変革」と「顧客体験とサービスの新時代」の両方へのより積極的で進歩的なアプローチによって、未来はそれほど悲惨には見えないでしょう。
・・・のとおり、ちゃんとしっかり、「デジタル変革」と「顧客体験とサービスの新時代」の両方へのより積極的で進歩的なアプローチを進めていければ、多くの小売業者の方々にとって、案外、未来は明るくなるのかも?
〔ご参考〕
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